...此処に来る自動車だけは人間と云ふ荷物を積む自動車でさあ...
伊藤野枝 「監獄挿話 面会人控所」
...生活の經驗を積む工夫をしなくちやなりません...
ヘンリック・イブセン Henrik Ibsen 島村抱月譯 「人形の家」
...降り積む雪は二尺あまりというたので...
大下藤次郎 「白峰の麓」
...富士山の高さ程一円紙幣を積むと幾干(いくら)になるとお思ひですか...
薄田泣菫 「茶話」
...四郎さんを自分んとこに引っ張ろうと大金を積むだろう...
高見順 「いやな感じ」
...これから船に積むので牛車に附け...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...水泳の飛び込みでもおそらく習練を積むに従って水ぎわまでの時間が次第に長くなって...
寺田寅彦 「空想日録」
...また不快を積むのでありました...
中里介山 「大菩薩峠」
......
長塚節 「長塚節歌集 中」
...炭火なら崩(くず)しても積む事が出来る...
夏目漱石 「野分」
...これを四五十も積むと...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...牡丹雪が降り積む...
火野葦平 「花と龍」
...兄さん立派でしょ」静かに雪の降り積む音が聞こえてくるガラス障子を越して見える数寄を凝らしたお庭の築山へ目をやって桃輔は...
正岡容 「寄席」
...善さんが南京袋をかついで来ては荷車に積むのや...
宮本百合子 「一太と母」
...魚(うお)積む舟の岸に寄る月重辰(じゅうしん)露の身の島の乞食(こじき)と黒みはて 翁次第にさぶき明暮(あけくれ)の風知足(ちそく)是(これ)は『千鳥掛集(ちどりがけしゅう)』の一聯(いちれん)であった...
柳田国男 「木綿以前の事」
...そのためには若干の練修を積むように...
柳田国男 「木綿以前の事」
...ここに墓石を積むかにまで...
吉川英治 「上杉謙信」
...ひとの為になるような功を積むがよい...
吉川英治 「梅里先生行状記」
便利!手書き漢字入力検索