...馬を積む貨車に入れるとよかったがもう仕方がない...
板倉勝宣 「五色温泉スキー日記」
...やがて雪が五六尺この邊に積むとつけ加へた...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...数カ月の練習を積むという筋にしている...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...いろいろと見学の功を積むには...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...『善根を積むことの何ぞ楽しき...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「妻」
...橋下に砂利川土を積む船七八艘あり...
永井荷風 「偏奇館漫録」
...また不快を積むのでありました...
中里介山 「大菩薩峠」
...児戯に積む小石の塔を蹴(け)返(かえ)す時の如くに崩れる...
夏目漱石 「薤露行」
...自分の病氣は日を積むに從つて次第に快方に向つた...
夏目漱石 「變な音」
...そこは酒を積むところですから蚊が多いんですよ...
林芙美子 「新版 放浪記」
...牡丹雪が降り積む...
火野葦平 「花と龍」
...長岡の東山をば忘れめや雪の積むとも世は変るとも雪の長岡へ来て故人と共に遊んだ往年の秋を思ひ出し...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...一生参学の事了つた老翁の茶摘み水汲み徳を積む奇篤な姿である...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...犀川べりに浅野川の磧の石にふり積む雪の姿である...
正岡容 「下町歳事記」
...稲積むというのが寝ることであった意味は...
柳田国男 「年中行事覚書」
...正月朝寝をすることを大グロを積むというそうである...
柳田国男 「年中行事覚書」
...そんな例が山を積む程ある...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...――石を積むは、智を積むのだぞ、智を積むのは、手でないぞ、頭で積むのだぞ」と、従えている子息や孫たちを指揮し、その労働のあいだにも、何ものか、学ぶものを得させようとして訓(おし)えていた...
吉川英治 「剣の四君子」
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