...石炭揚場の間から蹴出しを飜して顕われたんでは...
泉鏡花 「薄紅梅」
...あの河岸と牛込見附の荷揚場はいまでもなか/\おもしろい所だ...
竹久夢二 「砂がき」
...揚場(あげば)の方へ歩いて行った...
徳田秋声 「足迹」
...堀割の岸には処々(しょしょ)に物揚場(ものあげば)がある...
永井荷風 「日和下駄」
...市中(しちゅう)の生活に興味を持つものには物揚場の光景もまたしばし杖を留(とど)むるに足りる...
永井荷風 「日和下駄」
...思ひかへせば桐の花揚場のかしに匂ふころわが家の倉の軒下に来て巣をつくる仮の宿雛を育てゝもろともに南をさしてかへり行く...
永井壮吉 「偏奇館吟草」
...市中(しちゆう)の生活に興味を持つものには物揚場(ものあげば)の光景も亦(また)しばし杖を留(とゞ)むるに足りる...
永井荷風 「水 附渡船」
...牛込揚場(うしごめあげば)の河岸(かし)などを通れば...
永井荷風 「水 附渡船」
...住友倉庫の前の物揚場に歩み寄り...
永井荷風 「来訪者」
...帰りには元(もと)来た路を同じ舟で揚場まで漕ぎ戻す...
夏目漱石 「硝子戸の中」
...すぐ揚場(あげば)の方へ引き返した...
夏目漱石 「それから」
...それから揚場(あげば)を筋違(すじかい)に毘沙門前(びしゃもんまえ)へ出た...
夏目漱石 「それから」
...三十呎四方の魚揚場(フィッシュデッキ)にみるみる鮭の山ができる...
久生十蘭 「南部の鼻曲り」
...港内の左右には幾十の荷揚場(ば)が列(つらな)り...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...ふと橋の下から掛けて左右に荷揚場(ば)の石だたみが広く河に突き出て造られてあるのに気が附いて...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...打揚場(うちあげば)に行っている時刻だろう」戸倉の温泉(ゆ)の一軒...
吉川英治 「銀河まつり」
...打揚場に女は不浄(ふじょう)と考えて怪我でもしちゃあならんから...
吉川英治 「銀河まつり」
...私は午後九時頃に及んで荷揚場から黒奴に案内されてデッキに昇っていった...
吉行エイスケ 「孟買挿話」
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