例文・使い方一覧でみる「積み重ね」の意味
スポンサーリンク...銅像鋳造の材料として積み重ねてあるのも見ないわけにはゆかなかった... 
芥川龍之介 「松江印象記」
...木製の箱型ベッドの、けんどん開きになってるところで、衣類の詰っている大型の行李の中へ、さらに風呂敷包みにした真冬のコートや肩掛、ジャケツ類まで合せ入れて、けんどんに納め、三四足の新らしい下駄や草履、積み重ねた手筥、洋傘のようなものまで、せまいなかへ無理に押し込もうとしていると、「たいしたお荷物ですね」と、看護婦も云い添えた...
「草藪」
...積み重ねてある書物の中から小説史稿といふ一册を引抜いて讀む...
高濱虚子 「俳諧師」
...五匹の蟹を浅く砂に埋めてその上に小枝や海草を積み重ねて火を点じ...
太宰治 「右大臣実朝」
...頑丈な円石を積み重ねた堤防の上に次第上りに出ると...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...それから薪（まき）を積み重ねた小屋...
田山花袋 「重右衛門の最後」
...青銅に酷く屠りて積み重ね...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...その上に囚人らは積み重ねられたが...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...種々のものを積み重ねた砦（とりで）の上に...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...お由羅は、壇上へ上って、蹲踞（そんきょ）座と呼ばれている坐り方――左の大指（おやゆび）を、右足の大指の上へ重ねる坐り方をして、炉の中へ、乳木と、段木とを、積み重ねた...
直木三十五 「南国太平記」
...積み重ねられていた多数の木簡を発見したのである...
中谷宇吉郎 「『西遊記』の夢」
...穴の片側には掘り出された土が土手のように積み重ねられ...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「流刑地で」
...アルプス山ほどの高さを幾つも積み重ねたほどに凍りつき...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...このことはながい間腹の底に積み重ねていた憤げきに火をつけたことであった...
本庄陸男 「石狩川」
...字の書いてある銀杏の葉をクルクルと巻き立てて山のように積み重ねてしまった...
夢野久作 「白髪小僧」
...そこいらに積み重ねてある切石の上を伝うて...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...特に巴の母性的な子への思いを積み重ねてきたわけである...
吉川英治 「随筆 新平家」
...彼らの経験がいかに積み重ねられようとも...
和辻哲郎 「「自然」を深めよ」
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