...泥(どろ)だらけの石ころが行儀よく積んである...
芥川龍之介 「偸盗」
...物の饐(す)えた香と積肥(つみごえ)の香が擅(ほしいまま)にただよっていた...
有島武郎 「カインの末裔」
...読過の際は充分の注意を払ひたる積りに御座候...
石川啄木 「渋民村より」
...卒然として之に對すれば相當大きい堆積であり數人の力では一通り眼を通すさへ困難な位であるが...
橘樸 「支那を識るの途」
...都合さえよくば今夜からでも――荷物は後からでも好いから――一緒に伴(つ)れて行く積りで来たということを話した...
田山花袋 「蒲団」
...もう一度行く積りと聞かされて...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...どんなに積み重ねられなければならないか想像がつかないのである...
中井正一 「国立国会図書館」
...わが家(や)とは市(いち)ヶ谷(や)谷町(たにまち)の窪地(くぼち)を隔てしのみなれば日ごと二階なるわが書斎に来りてそこらに積載(つみの)せたる新古の小説雑書のたぐひ何くれとなく読みあさりぬ...
永井荷風 「矢はずぐさ」
...あるいは珊瑚(さんご)屑を少し高く積上げ...
中島敦 「環礁」
...たいがいなら荷物を三十貫位積んだ方がまだよいねといふことであつた...
野上豐一郎 「湖水めぐり」
...炭俵を積んだ店と一緒に燃え上がりました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...様々な経験や知識を積んだ気配が妙に生々しい...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「ギルレイ」
...このことはながい間腹の底に積み重ねていた憤げきに火をつけたことであった...
本庄陸男 「石狩川」
...この原因による人口に対する積極的妨げは...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...挽回しようとして益益積極におやりになる...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...余は居を移す積りである...
山本周五郎 「青べか日記」
...故信長の葬儀準備の用向きが山積して待っている有様だった...
吉川英治 「新書太閤記」
...この日は稀有の大雪で三四尺も積っていた...
和辻哲郎 「鎖国」
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