...青い穂麦の海が見えた...
芥川龍之介 「上海游記」
...穂麦(ほむぎ)に交(ま)じつた矢車(やぐるま)の花...
芥川龍之介 「続野人生計事」
...穂麦に交じつた矢車の花...
芥川龍之介 「長崎」
...風に吹かれる穂麦のやうに...
芥川龍之介 「奉教人の死」
...畠には四十に近い女が一人せっせと穂麦を刈り干している...
芥川龍之介 「誘惑」
...疾駆われ見てありぬ四月の晨(あした)とある農家の厩口(うまやぐち)より曳出さるる三歳駒を馬のにほひは咽喉(のど)をくすぐり愛撫求むる繁き足蹈(あしぶみ)くうを打つ尾のみだれ美し若者は早鞍置かぬ背にそれよ玉揺(たまゆら)わが目の前を脾腹光りてつと駆去りぬ遠嘶(とほいなゝき)のふた声みこゑまだ伸びきらぬ穂麦の末にわれ見送りぬ四月の晨...
伊東静雄 「詩集夏花」
...先生お早うございます・右は上方道とある藤の花ふつたりやんだり歩く外ない降り吹く国界の石ほどよう苔むした石の国界どしやぶりのお地蔵さん・穂麦...
種田山頭火 「行乞記」
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種田山頭火 「旅日記」
...奇麗に掃いた禾場(うちば)に一面の穂麦を敷(し)いて...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...桑の実の木曾路出づれば穂麦かなけふより美濃路に入る...
正岡子規 「かけはしの記」
...雛(ひな)祭る都はづれや桃の月 蕪村しのゝめに小雨降り出す焼野かな 同狩衣(かりぎぬ)の袖の裏這ふ蛍かな 同春(うすづく)や穂麦が中の水車 同欠け/\て月もなくなる夜寒かな 同鶯の鳴くや師走(しわす)の羅生門 同たんぽゝの忘れ花あり路の霜 同というように...
正岡子規 「俳句上の京と江戸」
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正岡子規 「俳人蕪村」
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正岡子規 「俳人蕪村」
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松本たかし 「松本たかし句集」
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