...夏は暑を避け冬は寒をしのぐに便なること...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...当分しのぐ丈けのものはあった...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...奈良県吉野郡(よしのぐん)掖上村(わきかみむら)茅原(かやはら)に茅原寺(ちげんじ)と云う真宗の寺院があった...
田中貢太郎 「法華僧の怪異」
...それは日光を遮蔽するよりも雨露をしのぐための方が主であって...
谷崎潤一郎 「陰翳礼讃」
...ヒマラヤをしのぐ壮麗な氷河が...
中谷宇吉郎 「アラスカの氷河」
...ヒマラヤをしのぐ壮麗な氷河が...
中谷宇吉郎 「アラスカの氷河」
...ゆくゆくはほかのすべての人をしのぐようになるだろう...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...家の急場をしのぐにゃあ...
火野葦平 「花と龍」
...「凱旋門」に描かれているあからさまな破壊とそれをしのぐ人間精神にひかれたのではなかったろうか...
宮本百合子 「偽りのない文化を」
...やっと夜をしのぐ一部屋が見つかり...
宮本百合子 「キュリー夫人」
...おれたち羊飼いが雨つゆをしのぐ...
セルマ・ラーゲルレーヴ Selma Lagerlof 矢崎源九郎訳 「ニールスのふしぎな旅」
...ともかくもただ空腹をしのぐというだけでなしに...
柳田国男 「母の手毬歌」
...捕まるまいとすればそれと反対に今夜の餓(う)えをしのぐ工夫もない...
吉川英治 「江戸三国志」
...夜霜をしのぐ父と子だった...
吉川英治 「大岡越前」
...霜をしのぐに足る暖衣と食糧とを恵まれんことを乞うために...
吉川英治 「三国志」
...露をしのぐ茅屋根(かややね)の下でもと...
吉川英治 「私本太平記」
...ようやく二十日をしのぐほどしかございませぬ...
吉川英治 「新書太閤記」
...しかしどうにかしのぐことが出来た...
和辻哲郎 「鎖国」
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