...更に寒さをしのぐ工夫をした...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...ほとんど諸侯をしのぐ実力を持っていたし...
太宰治 「庭」
...奈良県吉野郡(よしのぐん)掖上村(わきかみむら)茅原(かやはら)に茅原寺(ちげんじ)と云う真宗の寺院があった...
田中貢太郎 「法華僧の怪異」
...日ごとにつのる夜寒(よさむ)をしのぐことができなかった...
田山花袋 「田舎教師」
...寒さをしのぐにもよければ...
永井荷風 「荷風戰後日歴 第一」
...雨露しのぐための業(わざ)といへど...
長谷川時雨 「樋口一葉」
...所作と振り事にかけては五代目をしのぐと言われた名手の三津五郎...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...それこそ食ふ事と寒さをしのぐ事だけにすつかり氣をとられてしまつて...
堀辰雄 「七つの手紙」
...先づもつて風雨をしのぐ小屋相営み...
本庄陸男 「石狩川」
...壮者をしのぐ概(おもむき)がある...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...捕まるまいとすればそれと反対に今夜の餓(う)えをしのぐ工夫もない...
吉川英治 「江戸三国志」
...叔父の五郎右衛門や宗矩をしのぐものがあった...
吉川英治 「剣の四君子」
...なお壮者をしのぐものがあった...
吉川英治 「三国志」
...時にとって炎暑(えんしょ)をしのぐ一樹(じゅ)の蔭(かげ)ともありがたく思いながら...
吉川英治 「神州天馬侠」
...十人の渇(かつ)をしのぐには充分足りる...
吉川英治 「新書太閤記」
...その時々の胃をしのぐ一握りの黍(きび)も犬の肉すらもありつくのに困難だった...
吉川英治 「人間山水図巻」
...人の軒端をかりて雨露をしのぐことを...
吉川英治 「宮本武蔵」
...しかしどうにかしのぐことが出来た...
和辻哲郎 「鎖国」
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