...貧にいて富者をしのぐ働きをしたものもある...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...とてもそれなしでは冬をしのぐことが出来なくなり...
谷崎潤一郎 「細雪」
...まだ雨露をしのぐことができそうである...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...現実の飢えをしのぐための営みを遊離して...
中井正一 「脱出と回帰」
...ヒマラヤをしのぐ壮麗な氷河が...
中谷宇吉郎 「アラスカの氷河」
...雨露しのぐための業(わざ)といへど...
長谷川時雨 「樋口一葉」
...ゆくゆくはほかのすべての人をしのぐようになるだろう...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...当初は寒さをしのぐためのものであつたに相違ないのが...
平林初之輔 「文学の本質について(一)」
...それこそ食ふ事と寒さをしのぐ事だけにすつかり氣をとられてしまつて...
堀辰雄 「七つの手紙」
...一夜の雨露をしのぐ境遇に墜(お)ちた...
本庄陸男 「石狩川」
...それを売り歩いて僅かに飢をしのぐことから始めた...
山本周五郎 「柳橋物語」
...みな老先生をしのぐ俊才(しゅんさい)と...
吉川英治 「剣の四君子」
...年はとっても壮者をしのぐ若さの人もある...
吉川英治 「三国志」
...ここを占領してこよいの大雪をしのぐに如(し)かず...
吉川英治 「三国志」
...更着(かえぎ)を被(かつ)いでしのぐ晩もあり...
吉川英治 「私本太平記」
...飢えをしのぐことに精いっぱいになってしまったら...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...人の軒端をかりて雨露をしのぐことを...
吉川英治 「宮本武蔵」
...しかしどうにかしのぐことが出来た...
和辻哲郎 「鎖国」
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