...博士をしのぐものがあった...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...ハイドはその時の急場をしのぐことができるのであった...
スティーヴンスン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「ジーキル博士とハイド氏の怪事件」
...雨露をしのぐ場所をのぞむ学徒は...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...師匠の病気はしのぐ時である...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...ほとんど諸侯をしのぐ実力を持っていたし...
太宰治 「庭」
...奈良県吉野郡(よしのぐん)掖上村(わきかみむら)茅原(かやはら)に茅原寺(ちげんじ)と云う真宗の寺院があった...
田中貢太郎 「法華僧の怪異」
...貧乏はやつぱりつらい!焚火をして寒さをしのぐ...
種田山頭火 「其中日記」
...それで三日の飢えをしのぐのであった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...自然の美しさをしのぐほどのものにまで立ちいたっている...
中井正一 「美学入門」
...むしろ彼をしのぐ...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...それこそ食ふ事と寒さをしのぐ事だけにすつかり氣をとられてしまつて...
堀辰雄 「七つの手紙」
...それが糊口(ここう)をしのぐ貧しい業であったことが分る...
柳宗悦 「民藝四十年」
...ともかくもただ空腹をしのぐというだけでなしに...
柳田国男 「母の手毬歌」
...捕まるまいとすればそれと反対に今夜の餓(う)えをしのぐ工夫もない...
吉川英治 「江戸三国志」
...更着(かえぎ)を被(かつ)いでしのぐ晩もあり...
吉川英治 「私本太平記」
...父をしのぐ力量のあったことはほんとで...
吉川英治 「宮本武蔵」
...今夜は食べずにしのぐときめて...
吉川英治 「宮本武蔵」
...壮(わか)い者(もの)をしのぐばかり頑健なのだ...
吉川英治 「宮本武蔵」
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