...この時の予はもとの新潟県下第一の豪傑穂垂周吉にあらずして...
饗庭篁村 「良夜」
...いちめんのススキ原の白い穂は海の波のように風になびき...
高村光太郎 「山の秋」
...……山裂けて成しける池や水すまし穂芒(ほすすき)や地震(ない)に裂けたる山の腹(昭和五年十月...
寺田寅彦 「柿の種」
...」「槍が……穂高が……大天井が……...
豊島与志雄 「霊気」
...槍の穂先を拭っていたが...
中里介山 「大菩薩峠」
...そんなにバターを……八穂 あたし肥りたいのよ...
久生十蘭 「喪服」
...「大久保」を穂積に書かせ...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...穂積八束(やつか)の諸博士を始め...
穂積陳重 「法窓夜話」
...菜穂子の事なら今の自分にはどんな事でも分かってやれるような気がした...
堀辰雄 「菜穂子」
...」菜穂子は半ば涙ぐみながら...
堀辰雄 「菜穂子」
...多分クワの花の花穂のようなものであったろうことが推想し得られる...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...その曲り角におれはまた空にうかぶ巨(おほ)きな草穂(くさぼ)を見るのだ...
宮沢賢治 「秋田街道」
...草の穂のそよぎも何となく薄気味悪く思われました...
室生犀星 「あじゃり」
...ヌカボは空穂(うつぼ)のことなり...
柳田国男 「遠野物語」
...草玉の穂波の上に半身を浮かべて立っている卑狗の大兄の方へ歩いていった...
横光利一 「日輪」
...右往左往して揺れ暴れる稲の穂波...
横光利一 「夜の靴」
...一穂(いっすい)の灯は必ず見える奥の棟にもどこにも...
吉川英治 「親鸞」
...赤穂浪士の讚美でもちきっている...
吉川英治 「べんがら炬燵」
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