...)『八犬伝』の本道は大塚から市川(いちかわ)・行徳(ぎょうとこ)・荒芽山(あらめやま)と迂廻して穂北(ほきた)へ達する一線である...
内田魯庵 「八犬伝談余」
...その金いろの稲穂の塀の間の路をゆくと...
高村光太郎 「山の秋」
...なんという悲しい顔をしているひとだろう、切株、接穂、淘汰(まびき)、手入れ、その株を切って、また接穂、淘汰(まびき)、手入れ、しかも、それは、サロンへの奉仕でしか無い...
太宰治 「豊島與志雄著『高尾ざんげ』解説」
...九時から十二時まで秋穂行乞...
種田山頭火 「其中日記」
...麦が穂に出て燕が飛びかうてゐる...
種田山頭火 「旅日記」
...未央は美穂に通ずるは言ふまでもなきことに候...
田山花袋 「田舎教師」
...幼穂が出て来て、それが分化し始める時に低温に遭うと、完全な枝や籾が出来ない...
中谷宇吉郎 「稲の一日」
...肩に担(かつ)いだ笹(ささ)の枝には草の穂で作った梟(ふくろう)が踊りながらぶら下がって行く...
夏目漱石 「野分」
...お前は一体何だい」継穂(つぎほ)もなくヌッと出たのは...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...針金を巡らした柵のあたり薄の穂が揺れてゐて...
原民喜 「霧」
...漸っと菜穂子の診て貰っている医者が...
堀辰雄 「菜穂子」
...襟巻ですっかり顔を包んだ菜穂子は...
堀辰雄 「菜穂子」
...そのとき私は大へんひどく疲(つか)れていてたしか風と草穂(くさぼ)との底(そこ)に倒(たお)れていたのだとおもいます...
宮沢賢治 「インドラの網」
...福井附近などで芒(すすき)の穂をミミツンボというのと...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...穂(ほ)のほうではなくて石突(いしづ)きであったから...
吉川英治 「神州天馬侠」
...そう見極めたか』『赤穂...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...穂先を使わずに柄を使う槍術は...
吉川英治 「宮本武蔵」
...麦のくきや穂や葉などの...
和辻哲郎 「院展日本画所感」
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