...そうことばの穂(ほ)にでたときにも...
伊藤左千夫 「老獣医」
...またの名を豊葦原水穂国(とよあしはらのみずほのくに)とも称(とな)えていました...
鈴木三重吉 「古事記物語」
...その芒にはもう穂が出て...
田中貢太郎 「庭の怪」
...蘆の枯葉枯茎枯穂を吹け...
永井荷風 「枯葉の記」
...日暮九穂子来る...
断膓亭日記巻之四大正九年歳次庚申 「断腸亭日乗」
...九穂子と風月堂に飲む...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...筆の穂の水を含んだ形状をする...
夏目漱石 「幻影の盾」
...千穂子は日がたつにつれ気持ちが焦(あせ)って来た...
林芙美子 「河沙魚」
...なぜ私はこんな結婚をしたのだろう?」莱穂子はそう考え出すと...
堀辰雄 「菜穂子」
...菜穂子は毎日日課の一つとして...
堀辰雄 「菜穂子」
...菜穂子は、とうとう矢(や)も楯(たて)もたまらなくなって、オウヴア・シュウズを穿(は)いた儘(まま)、何度も他の患者や看護婦に見つかりそうになっては自分の病室に引き返したりしていたが、漸(や)っと誰にも見られずに露台づたいに療養所の裏口から抜け出した...
堀辰雄 「菜穂子」
...……菜穂子はその間...
堀辰雄 「菜穂子」
...その小穂(spiculae)もじつに無数に出来ているから非常におびただしい実が稔る訳である...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...こき残りの穂を指でむしり落しながら)板橋にゃ...
三好十郎 「おりき」
...折折(をりをり)にたんぽぽの穂がふわと散る...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...穂すすきめいた弓なりの...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
...自分もまた稲の一と穂に過ぎない一臣の気であることがあまりにも分り過ぎていた...
吉川英治 「黒田如水」
...『赤穂へ行ったのか……』関口作兵衛はつぶやいて...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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