...稼ぐために毎日朝から晩まで稼がなければならないとすると...
海野十三 「火星探険」
...博士にとつて稼ぐといふ事は倫理学を方々で講演したり訳述したりする外には何も無かつたのは飛んだ仕合せであつた...
薄田泣菫 「茶話」
...――2.だが一日中其日のパンを稼ぐために奔走しなければならぬといふことは憂鬱だ...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...稼ぐという道は若い時から苦労をしているから充分に知っている...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...稼ぐべき田地をさえ持つことはできない...
中里介山 「大菩薩峠」
...仕事の都合などで江戸の町を遠方まで稼ぐことがあり...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...おやじがあくせくして稼ぐものはねえ...
久生十蘭 「金狼」
...故郷のアメリカに帰ればもっと稼ぐ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「真劇シリーズ」
...不断なら学生達は小使銭に窮迫するとW日報といふ新聞社に何時でも臨時の雇員になつて日給を稼ぐといふ方法であつたが...
牧野信一 「サクラの花びら」
...長年の希望であつた自身主宰の雑誌発行資金を稼ぐ肚だつたのであります...
牧野信一 「『ユリイカ』挿話」
...身内に多少でも稼ぐ者がある場合には「食費を取る」ように...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...大きく稼ぐには人間の弱味を掴むに限るよ...
山本周五郎 「ゆうれい貸屋」
...さし当りほかに稼ぐ方法がなかった...
山本周五郎 「雪の上の霜」
...この街道で稼ぐというのは違法ではないか...
山本周五郎 「雪の上の霜」
...千両稼ぐうちには...
吉川英治 「治郎吉格子」
...自分の寿命を稼ぐようなもんだ...
吉川英治 「治郎吉格子」
...箱根で稼ぐなんざ...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...囁(ささや)き鋤(すき)――サクサクサク……稼ぐに追いつく貧乏なし...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「ぶどう畑のぶどう作り」
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