...今の世にも亦自覺せりと稱する者が尠くない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...讀みては自ら其妙を稱(たゝ)へき...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...海拔四千一百九十四尺、ひろさは東西三里、南北一里と稱す...
大町桂月 「上州沼田より日光へ」
...自肅再版形式とでも稱すべきか...
太宰治 「『老ハイデルベルヒ』序」
...是等ノ地方ニ住スル「エスキモー」(自稱ニ隨ヘバ「インヌイト」)ノ容貌風俗ハ「アイヌ」間ノ口碑ト古物遺跡トニ由リテ推測サレタル「コロボックル」ノモノト誠ニ好ク類似セリ...
坪井正五郎 「石器時代總論要領」
...「明治大正文學を語る」(藤村作博士が卷頭に序して居る)八月號の編輯後記に『本誌自體が書き改められた明治大正文學史であると曰つても誇稱では無からうと思ふ』とあるが...
土井晩翠 「新詩發生時代の思ひ出」
...これは勿論重量の名稱にて...
内藤湖南 「概括的唐宋時代觀」
...今日古い卷物の紐などに綺帶と稱して遺つて居るものは即ちこの織法(おりかた)で...
内藤湖南 「染織に關する文獻の研究」
...念佛一つ稱(とな)へるでも...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...召使ひと稱する――實は主人の妾(めかけ)のお富といふ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...がとにかく咒文(じゆもん)のやうなものを稱(とな)へてゐたので...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...その名稱を與へられるのであるが...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...或はまた「諸形式」――例へばジンメルが文化を生に對して形式と呼ぶ場合――とも稱せられる...
三木清 「歴史哲學」
...即ちハルナックが爾餘の傳來物と稱したところの史料を通してこれを知るのほかなからう...
三木清 「歴史哲學」
...水上瀧太郎を「なんの彼の子供が」と思つてゐると稱する大人は...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...此何以稱焉...
箭内亙訳註 「國譯史記列傳」
...別にゴンダと稱してそのカテ米だけを...
柳田國男 「食料名彙」
...信州川中島附近には鹽柿と稱して...
柳田國男 「食料名彙」
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