...それから――こんな種々雑多の感情は...
芥川龍之介 「首が落ちた話」
...『通信を受取る時の状態は種々雑多(しゅじゅざった)であった...
W・S・モーゼス William Stainton Moses 浅野和三郎訳 「霊訓」
...故更(ことさら)に桁(けた)を外(はず)れた馬鹿々々しい種々雑多な真似をして一々その経験を味(あじわ)って見て...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...あるいは至善(Summum bonum)に向こうて進めばよいとか種々雑多の空論を考え出すことであろう...
丘浅次郎 「動物界における善と悪」
...この男は一本の綱の上に懸け渡した種々雑多な襤褸布を穢(むさ)くるしい幕にして...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...小学時代から自分は学校の教科書以外に、種々雑多の書物、雑誌をやたらに読んでみた...
寺田寅彦 「わが中学時代の勉強法」
...彼がその旅から種々雑多な服装をしてもどってくるとき...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...種々雑多な条件から成立している...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...種々雑多な音律を取り混ぜるのは...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...事実、これほど連続的に行なわれ、これほど社会を震撼(しんかん)し、しかもこれほど、事件当時のみならず長く以後にわたって、警視庁(ヤアド)内部はもちろん、あらゆる犯罪学者、あらゆる私設探偵局、あらゆる新聞社の専門的犯罪記者等から、種々雑多の理論、推定が提出されたにかかわらず、実際の犯行に関しては、ただ一筋の光明さえも投げられなかったという不可解きわまる事件は、ちょっとほかに比較を求めがたいのである...
牧逸馬 「女肉を料理する男」
...秀吉とか家康とか種々雑多の人物が国家のために殺生した業報(ごっぽう)で...
南方熊楠 「十二支考」
...その他種々雑多の悪事濫行を歓喜天のおかげで成就する方を述べある...
南方熊楠 「十二支考」
...医学上の論拠や学説は実に種々雑多で...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...種々雑多であって...
矢部貞治 「政治学入門」
...一つの報道記事――その結末をのぞく凡てのこと――を語る種々雑多な証跡を油断なく観察しながら...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...要するにそんなような種々雑多な印象や記憶の断片や残滓(ざんさい)が...
夢野久作 「木魂」
...そうした種々雑多な...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...種々雑多な千社札の数あるうち...
吉川英治 「江戸三国志」
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