...正宗氏はこの事実を教へる為に種々雑多の「話」を作つた...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...我国の通常の部屋を思出して見る――数限りない種々雑多の物品が...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...其他種々雑多の異様な仮装姿が...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...私は種々雑多の疑問が...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...俗人も山師も新聞記者も種々雑多なものが来ている...
大隈重信 「福沢先生の処世主義と我輩の処世主義」
...胸の中は種々雑多な想いが乱れに乱れ...
――モウパンサン―― 辻潤訳 「頸飾り」
...般若の哲学などと「空」という字を種々雑多にコネクリかえす空理哲学などというものがあるようだが...
辻潤 「自分だけの世界」
...何でも我が国の昔には種々雑多の異人種・異民族がいたように考えられている...
津田左右吉 「神代史の研究法」
...それなりに種々雑多な記録をひと通り思い浮かべて...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 三上於菟吉訳 「患者兼同居人」
...公園は客が種々雑多であった...
徳田秋声 「縮図」
...種々雑多の複雑した要素から成立している...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...その狭い場所は種々雑多の人で雑沓してゐた...
原民喜 「廃墟から」
...斑(ぶち)等の種々雑多な毛色の犬の群れが駈け寄つた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...抑々小説は浮世に形(あら)われし種々雑多の現象(形)の中にて其自然の情態(意)を直接に感得するものなれば...
二葉亭四迷 「小説総論」
...活々した階級的人間的生活の種々雑多の具象性に対し最も感受性が鋭く...
宮本百合子 「一連の非プロレタリア的作品」
...また種々雑多の形態がある...
矢部貞治 「政治学入門」
...気の長いのや短いのなぞに依って種々雑多に千変万化しますが...
夢野久作 「鼻の表現」
...到る所のそれらの朽木には種々雑多な茸が生えていた...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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