...)しかもその「話」を運ぶ為にも種々雑多のテクニイクを用ひてゐる...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...僕等は実に種々雑多の因縁を背負つて生まれてゐる...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...風俗のほかに種々雑多の事項を混入せざるにあらず...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...故更(ことさら)に桁(けた)を外(はず)れた馬鹿々々しい種々雑多な真似をして一々その経験を味(あじわ)って見て...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...あるいは至善(Summum bonum)に向こうて進めばよいとか種々雑多の空論を考え出すことであろう...
丘浅次郎 「動物界における善と悪」
...赤い生薑(しやうが)の色がどぎつく染まつた種々雑多の形の頽(くづ)れたすしやら――すべて...
武田麟太郎 「釜ヶ崎」
...種々雑多な小説類や哲学的の書籍に目を曝して居た様子です...
谷崎潤一郎 「金色の死」
...一口にも二口にも言うことのできない――つまり主として私の性格境遇から由来(ゆらい)した種々雑多な悲しい思い...
近松秋江 「雪の日」
...生活が種々雑多であったりするために...
豊島与志雄 「香奠」
...一瞬間のうちに種々雑多な表情の色を浮かべていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...種々雑多な条件から成立している...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...その狭い場所は種々雑多の人で雑沓(ざっとう)していた...
原民喜 「廃墟から」
...諸原因の秘密の力や勢力を説明すると僭称してきた哲学者たちの数々の意見に見られる種々雑多な多様性からは...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...斑(ぶち)等の種々雑多な毛色の犬の群れが駈け寄つた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...種々雑多の分子が存したであろう...
三上義夫 「芸術と数学及び科学」
...また種々雑多の魂ありとしこれを分別すること難く...
南方熊楠 「十二支考」
...種々雑多な人間と知りあうことになりました...
吉川英治 「新・水滸伝」
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