...種々雑多の吊洋燈(つりランプ)が...
芥川龍之介 「上海游記」
...その又種々雑多の因縁は必しも僕等自身さへ悉(ことごと)く意識するとは定まつてゐない...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...『通信を受取る時の状態は種々雑多(しゅじゅざった)であった...
W・S・モーゼス William Stainton Moses 浅野和三郎訳 「霊訓」
...其他種々雑多の異様な仮装姿が...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...即ち種々雑多の異民族を征服集合するというのであった...
大隈重信 「大戦乱後の国際平和」
...あるいは至善(Summum bonum)に向こうて進めばよいとか種々雑多の空論を考え出すことであろう...
丘浅次郎 「動物界における善と悪」
...種々雑多の現象に眩惑(げんわく)されて...
高浜虚子 「俳句への道」
...胸の中は種々雑多な想いが乱れに乱れ...
――モウパンサン―― 辻潤訳 「頸飾り」
...般若の哲学などと「空」という字を種々雑多にコネクリかえす空理哲学などというものがあるようだが...
辻潤 「自分だけの世界」
...小学時代から自分は学校の教科書以外に、種々雑多の書物、雑誌をやたらに読んでみた...
寺田寅彦 「わが中学時代の勉強法」
...或ひは請負師と云つた種々雑多の比較的肩の張る年配の男と違つた...
徳田秋声 「のらもの」
...実に種々雑多である...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...一瞬間のうちに種々雑多な表情の色を浮かべていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...種々雑多な行為を繰返して...
豊島与志雄 「都会の幽気」
...妻はあらゆる方面から種々雑多な意見を聴きもし...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...種々雑多な事をやって...
夏目漱石 「模倣と独立」
...実に種々雑多であるけれども...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...斑(ぶち)等の種々雑多な毛色の犬の群れが駈け寄つた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
便利!手書き漢字入力検索