...これという職業を持たぬ一種の遊民であることは確かだ...
江戸川乱歩 「D坂の殺人事件」
...同種療法(ホミオパシー)〔健康体に用いると患者のそれと類似の症状をおこす薬物を少量ずつ患者に適用する療法〕的な少量ずつ服用すればそれはそれで...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...あらゆる所と時において社会の人々の間に社会的富の分配が行われている種々な形態を枚挙してみたところで...
レオン・ワルラス Leon Walras 手塚壽郎訳 「純粋経済学要論」
...図に乗った人間は網や鉄砲やあらゆる機械を工夫しては鳥獣魚虫の種を絶やそうとしている...
寺田寅彦 「烏瓜の花と蛾」
...BおよびCに種を送る』――つまり結社からの通告だ...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 加藤朝鳥訳 「橙の種五粒」
...それは本来知識――それは一種の意識である――というイデオロギーの社会学ではあり得ない筈である...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...土佐人士には二種の系統あり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...しかし諸種の報道に気を配りながら苦悩のうちに日々を過ごした...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...凡てそれらのものが乱雑と一種の落ち付きとを室に与えていた...
豊島与志雄 「囚われ」
...お前は氣が付かなかつたかい」平次の問ひは誰も豫期しないやうな種類のものでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...奇術師が手品の種を見せるやうなものだ...
萩原朔太郎 「宿命」
...私が同種族のものであることに...
ジョナサン・スイフト Jonathan Swift 原民喜訳 「ガリバー旅行記」
...ある種の男は戦場で心臓めがけて刃を突きつけてくるような男と相対している方が...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...だが歌手自身は唱歌手としての一種のポーズを執つてゐる態の有様が窺はれて...
牧野信一 「心象風景」
...斯んな種類の悪は自身で自然に湧き起る力のないことを! 之は善を隔たる一歩のものであることを!復讐の代償未だ何かが続いている...
松永延造 「職工と微笑」
...じっと何かに視入っているような気配を感じて種は目をあげた...
矢田津世子 「神楽坂」
...測り知られぬほどの大いなる希望の種であった...
柳田国男 「海上の道」
...村の人々の気持と全然かけ離れた別人種扱いにされながらも...
夢野久作 「巡査辞職」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??