...唯稟性を異にする總ての個人を通じて變ることなきは...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...さうしてその相違はあらゆる意味に於いて自分の稟性がトルストイに劣つてゐることを意味するのではない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...その稟性に從つて一個の獨立せる人格となるところに弟子の最も多くその師に負ふ所以がある...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...矩方稟性(ひんせい)虚弱にして...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...之れ彼の稟性(うまれつき)であるのか将修養の結果であるか...
平出修 「逆徒」
...その人の稟性(ひんせい)において進歩の方法順序において相異あるがために...
正岡子規 「俳諧大要」
...しかしその時日本人固有の稟性(ひんせい)のうまみは存して居るであらうか...
正岡子規 「墨汁一滴」
...此の潜める生来の彼の高貴な稟性は...
横光利一 「新感覚論」
...私欲に澹泊にして公事に熱烈なる稟性と...
與謝野禮嚴 「禮嚴法師歌集」
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