...稚氣と模倣に富んでは居たが...
石川啄木 「病院の窓」
...空想と幼稚な音楽と...
石川啄木 「弓町より」
...稚児サンどころか...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...稚(ちいさ)いものがいちゃ働くことも出来まいが……...
徳田秋声 「足迹」
...稚気をおびた嫌がらせにすぎないが...
久生十蘭 「無月物語」
...見れば見るほど稚がほ...
堀口九萬一 「東西ほくろ考」
...また稚樹のものは小形で毛があり卵形で老葉とはややその観を異にし...
牧野富太郎 「植物記」
...天保十三年三月の頃から五分月題(ぶさかやき)の子之助は丁稚(でっち)兼吉を連れて...
森鴎外 「細木香以」
...いちばん下はまだ幼稚園だそうだ」野本くんは黙って飲み...
山本周五郎 「季節のない街」
...三田の慶応幼稚舎...
山本笑月 「明治世相百話」
...チイチイパアパアが幼稚園の先生ぐれえの事しか知らねえ江戸ッ子一流の世間見ずでゲス...
夢の久作(夢野久作) 「人間腸詰」
...まるで子供みたいな幼稚極る知識しか持ち得ない人が多いのと同じで...
吉川英治 「折々の記」
...上の露台(ベランダ)だろう、朝からハーモニカを持ち出して、幼稚な、騒々しい音を、吹きちらしている者があった...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...とかく幼稚に思われてならなかった孫権がいつのまにかかくの如き大腹中の人となってきたことが...
吉川英治 「三国志」
...「何分まだ稚(いとけな)いが...
吉川英治 「新書太閤記」
...自分の幼稚な愚問に気がついたからである...
吉川英治 「新書太閤記」
...昔の十八公麿(まつまろ)のように稚(おさな)く見えてならなかった...
吉川英治 「親鸞」
...『日本霊異記(にほんりょういき)』は書き方の幼稚な書であるが...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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