...それはまだ辰子の幼稚園(ようちえん)へ通っていた時代のことだけだった...
芥川龍之介 「春」
...やがて稚児たちに童舞(わらわまい)を舞わすと...
高浜虚子 「俳句の作りよう」
...非常に幼稚なものでした...
太宰治 「惜別」
...感心な稚児だ...
谷崎潤一郎 「二人の稚児」
...歯科医術のまだ幼稚な明治十年代のことであるからずいぶん乱暴な荒療治であったことと想像される...
寺田寅彦 「自由画稿」
...彼女はクリストフの中にあるあらゆる種類の既成定見を不条理で幼稚だと思われるあらゆる観念を...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...それは、柳秋雲が作ったものでありまして、稚拙だが純真で、一脈の清冽さを湛えていたということです...
豊島与志雄 「白塔の歌」
...稚苗のためによくないと思うんだがね...
アネッテ・フォン・ドロステ=ヒュルスホフ Annette von Droste=Hulshoff 番匠谷英一訳 「ユダヤ人のブナの木」
...丁稚奉公(でっちぼうこう)の職にあるものならば丁稚(でっち)の一人前のことをなしたか...
新渡戸稲造 「自警録」
...多い毛を稚兒髷のやうな輸にして...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...其處を片付けてゐる丁稚(でつち)の品吉の肩をポンと叩きました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...幼稚(ちいさ)い弟(おとと)はあるし...
広津柳浪 「今戸心中」
...商工業は極めて幼稚であり...
三上義夫 「文化史上より見たる日本の数学」
...まだごく幼稚なもので...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...専門家から見れば幼稚なものであるにきまってる...
矢内原忠雄 「読書と著書」
...幼稚の辯自慢にもならないが...
吉川英治 「折々の記」
...稚(おさな)い和子様のお作りなされた弥陀(みだ)の像を足蹴にして砕いたのじゃ...
吉川英治 「親鸞」
...――稚児(ちご)の小六は」「おばばに尾(つ)いて...
吉川英治 「宮本武蔵」
便利!手書き漢字入力検索