...丁稚(でつち)の方へふりむいた時の動作が...
芥川龍之介 「世之助の話」
...稚ない時から好きであつた伯母さんと昔談をする楽みをさへ擲(なげう)ち去つて...
石川啄木 「葬列」
...稚拙(ちせつ)な字で...
梅崎春生 「桜島」
...彼女等は男の力を借りないことを誇りとするほど幼稚ではなかった...
大杉栄 「新しい女」
...だから同族の子弟はまず丁稚小僧の仕事から見習わせて...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...稚拙(ちせつ)であった...
太宰治 「善蔵を思う」
...積善寺(しゃくぜんじ)の稚児さんであろう...
田中貢太郎 「蟹の怪」
...佐助はこの事が春琴に知れたら定めし機嫌を損ずるであろうただ与えられた手曳きの役をしていればよいのに丁稚の分際(ぶんざい)で生意気な真似(まね)をすると憫殺(びんさつ)されるか嘲笑(ちょうしょう)されるか...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...思うにこれは普通の言語の発達がいまだ幼稚なせいかもしれない...
寺田寅彦 「数学と語学」
...丁稚(でっち)の長六...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...この間も昔通りに稚拙な和文で暢気な手紙を寄来したNへの返事で...
牧野信一 「悪筆」
...思想的に幼稚でよこしまな情熱に逢(あ)ってたちまち動かされていった軽率さを認めながらも...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...それはまだ幼稚なものにすぎぬ...
吉川英治 「折々の記」
...幼稚な己(おのれ)に帰ってしまった気がする...
吉川英治 「剣の四君子」
...――あの稚子(ちご)ばかりは父御の末路を踏ましとうないと祈っていたが」範綱は...
吉川英治 「親鸞」
...稚子(ちご)たちがそろう...
吉川英治 「親鸞」
...近くの酒屋の丁稚(でっち)とでも見違えたのか...
吉川英治 「宮本武蔵」
...その想念がかくのごとく幼稚で概念的で...
和辻哲郎 「院展遠望」
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