...それは幼稚不完全なる地上生活に於(おい)てすら然(しか)りである...
W・S・モーゼス William Stainton Moses 浅野和三郎訳 「霊訓」
...稚(をさな)き心の夢の瞳(め)ひらきぬれば...
石川啄木 「閑天地」
...我が稚(おさな)かりし時におもひくらべて見るに...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...当時の文壇はまだ幼稚であって文学雑誌というものも『早稲田文学』...
高浜虚子 「子規居士と余」
...それは時に浅薄な又は幼稚な知識を意味し...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...幼稚園生活は、然し、子供の事故(ことゆえ)、すぐに慣れたらしいが、病弱の私は、いつも、薄氏の所へ通っていた...
直木三十五 「死までを語る」
...自分のその幼稚さを分つたらしいから...
中原中也 「我が生活」
...天稚彦(あめのわかひこ)を葬るときに雉を泣女(なきめ)としたことは有名なものである...
中山太郎 「本朝変態葬礼史」
...親爺(おやぢ)の幼稚な頭脳には...
夏目漱石 「それから」
...これに従事するとなると丁稚小僧(でっちこぞう)となり自転車で走ることも...
新渡戸稲造 「自警録」
...名乗りをしない約束で丁稚(でっち)に頼み込んだんだ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...刻煙草のような幼稚な口髯をはやした...
久生十蘭 「だいこん」
...この試みがまだ極めて幼稚な段階を進んでゐるに過ぎない事実に免じて...
平林初之輔 「文学方法論」
...そんな私の云ふことを無下に稚戯にして享け容れない風だつた...
牧野信一 「毒気」
...彼柳丸には稚拙な笑い絵を描いては仲間に無料でくれてやる道楽があって...
正岡容 「艶色落語講談鑑賞」
...稚児(ちご)小姓児太郎の朝髪のみだれを撫(な)でつけていた...
室生犀星 「お小姓児太郎」
...丁稚(でっち)は...
吉川英治 「宮本武蔵」
...どこかに稚気(ちき)と羞恥(はにか)みを持っていた...
吉川英治 「山浦清麿」
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