...稚(をさな)き心の夢の瞳(め)ひらきぬれば...
石川啄木 「閑天地」
...稚児サン騒ぎなぞ気(おくび)にも出さなくなった今に至って私一人は俄然(がぜん)として稚児サンのよさに覚醒(めざ)め...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...その時分の小説を出して来て見ても、文体の乱雑、着想の幼稚、殆ど読むに堪へるやうなものはないと言つても好い位である...
田山録弥 「明治文学の概観」
...菟道稚郎子が高麗の上表の無禮を發見した傳説などは其の一例であるが...
内藤湖南 「聖徳太子」
...されば予も幼稚園には洋服着せられて通はされたり...
永井荷風 「洋服論」
...路地の中に稚(おさな)き頃見覚えし車井戸なほあるを見たり...
永井荷風 「礫川※[#「彳+淌のつくり」、第3水準1-84-33]※[#「彳+羊」、第3水準1-84-32]記」
...歳どんとして丁稚をつとめているうちに...
中里介山 「大菩薩峠」
...草のなかにあれば假に草蝉とよびて汗あえて越ゆるたむけの草村に草蝉鳴きて涼し木蔭は日吉より次月(しつき)というところへ越すなみなへし短くさける赤土の稚松山は汗もしとゞに十二日...
長塚節 「長塚節歌集 中」
...概ね処世的要領の稚拙の如きを指してゐるのである...
中原中也 「心理的と個性的」
...あんぽんたんはそれを聞いておくにはあまり幼稚すぎた...
長谷川時雨 「最初の外国保険詐欺」
...あさひの幼稚な想像などとは及びもつかぬほど豊富なものだった...
久生十蘭 「虹の橋」
...業の稚拙は別にして...
牧野信一 「心象風景(続篇)」
...まるで幼稚な方法で航海していなければならなかった時代にでも...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...稚拙(ちせつ)な風がかえって雅致を誘います...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...まだ三歳の稚(おさ)なさであった...
吉川英治 「三国志」
...稚子(ちご)の佐吉を伴(つ)れて来た...
吉川英治 「新書太閤記」
...(どうしたのさ)ベソを掻(か)いている稚妓に聞くと、稚妓をさし措いて小鳥屋の亭主が、店頭(みせさき)の立派やかな鳥籠(とりかご)を示し、これは今、蒔絵(まきえ)の鳥籠を註文してあるが、それが出来てくれば、さるお大名へ納(おさ)める事になっている朝鮮渡りの鵯(ひよどり)で、一番(ひとつがい)で三十両もする名鳥なのに、この稚妓が今、菓子など喰わせたから怒ったのだと口から唾(つば)をとばして云った...
吉川英治 「春の雁」
...かかる幼稚な原典批評の提案はもはや全然無意義に化しているのであるが...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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