...稍(やや)詳しく家中の耳に伝へられた...
石川啄木 「鳥影」
...稍(やや)あつて学生は...
石川啄木 「葉書」
...稍あつてから再(また)...
石川啄木 「天鵞絨」
...稍(やゝ)ありて太息(といき)と共に立上(たちあが)り...
高山樗牛 「瀧口入道」
...房一は漸く自分を呼ぶ直造の稍しやがれた声を聞いた...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...濃い暗い稍(やや)冷たい紫の莟(つぼみ)が破れ開いて...
寺田寅彦 「木蓮」
...稍々東洋賢人の面目あり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...稍々(やや)江戸時代の雰囲気の出ていると思われる第十の「戯作」にしても...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...寒気稍加はる...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...それより稍々(やや)放縦に流れる傾きがある云々...
中山太郎 「本朝変態葬礼史」
...稍(やや)たってから...
堀辰雄 「ほととぎす」
...稍ともすれば草鞋は霜柱に埋つて吸ひつき...
牧野信一 「剥製」
...稍ことわりあるに似たれど再び考ふればこれも亦謂れなき事なり...
正岡子規 「字餘りの和歌俳句」
......
松本たかし 「松本たかし句集」
...それは貝類の肌のような白みのなかに稍(やや)うっすりしたオレンヂいろを交ぜたような光沢をもったところの...
室生犀星 「幻影の都市」
...林風稍定衣裳暖...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...梅塢桃村緑稍滋...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...私は稍(やや)態度を和(やわら)げて訊ねた...
夢野久作 「暗黒公使」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??