...それから程なく、母の手紙が、信子に妹の結納(ゆひなふ)が済んだと云ふ事を報じて来た...
芥川龍之介 「秋」
...しかし幸(さいはひ)に談話の中心は、程なく、この二人を離れてしまつた...
芥川龍之介 「芋粥」
...それから帰国すると程なく...
薄田泣菫 「茶話」
...これも程なく後を追い...
太宰治 「新釈諸国噺」
...そして、程なく滋幹は、父の足が止まったので、自分もピタリと歩みをとゞめた瞬間に、体じゅうが総毛立(そうけだ)つものを眼前に見た...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...今何故の降臨か?アートレ,デース暴れ狂ふ其驕慢の照覽か?彼其不法を償ひて程なく命を失はむ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...昨年次郎さんが出京入学して程なく...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...是も程なく亡(な)くなつた...
夏目漱石 「それから」
...そうして程なくある女学校へ通い始めた...
夏目漱石 「それから」
...小学校へ入って程なく音楽がすきだからというのでピアノを習いはじめた...
宮本百合子 「親子一体の教育法」
...程なく己の許に届いたバルヂピエロの訃音によつて一層強められた...
アンリ・ド・レニエエ Henri de Regnier 森林太郎訳 「復讐」
...それから程なく部屋に這入(はい)って来た...
シュニッツレル Arthur Schnitzler 森鴎外訳 「みれん」
...程なくまた様式の中に没頭してしまい...
柳田国男 「木綿以前の事」
...程なく、初鹿野伝右衛門は、敵の妻女山へ行って、謙信と会うべく、使者たる盛装を凝(こ)らしていた...
吉川英治 「上杉謙信」
...程なく、疋田(ひきた)小伯以下、十三名の一行が、門前に、駒を止め、塵(ちり)を払って立った...
吉川英治 「新書太閤記」
...程なく、甲州の使者たちは、満足して還った...
吉川英治 「新書太閤記」
...すると、程なくまた、ここへ取次の声があった...
吉川英治 「新書太閤記」
...程なく、書面で、会合の日を報らせて来た...
吉川英治 「梅※[#「風にょう+思」、第4水準2-92-36]の杖」
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