...青年は粗末な麦稈(むぎわら)帽子をちょっと脱いで...
有島武郎 「或る女」
...清三は麦稈帽子をいくつか出させて見せてもらった...
田山花袋 「田舎教師」
...町の通りに新しい麦稈帽子がきわだって日にかがやいた...
田山花袋 「田舎教師」
...古い麦稈(むぎわら)帽子をかむって...
田山花袋 「田舎教師」
...奥さんは内職の麦稈真田(ばっかんさなだ)をやめてオルガンのそばに立ち...
壺井栄 「二十四の瞳」
...麦稈帽に駒下駄をはいていた...
豊島与志雄 「土地」
...黍稈の灰もこそよき...
長塚節 「長塚節歌集 上」
...いかにあの麥稈は不調和なるかな! 僕は第一にソーダ水から...
萩原朔太郎 「ラムネ・他四編」
...一年生の草で独生あるいは叢生の稈(かん)は直立し...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...竹稈の太いものは根元から一尺くらいのところでその直径約四寸余もあるようになった...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...その稈は火縄を製しその葉はすこぶる美なり...
牧野富太郎 「植物記」
...もし佳肉に飽かしむべくしてかへつてこれに高粱を与へ石牀に眠らしむべくしてかへつてこれを粱稈に居らしめんか...
正岡子規 「従軍紀事」
...その奥に粟稈に半分埋(うず)まって...
森鴎外 「鼠坂」
...背に負う袋で稲藁の稈心(みご)で美しく作ります...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...その麻稈(あさがら)をもって葺く風習がはじまった...
柳田国男 「母の手毬歌」
...藁のなかでは小麦稈(こむぎから)のよくすぐったのがいちばん萱に近かったが...
柳田国男 「母の手毬歌」
...さる富豪が二十何年同じ麦稈帽を冠ったというので...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...この暑さに麦稈(むぎわら)でもない帽子...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「ぶどう畑のぶどう作り」
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