...やはり稀代の逸物である磨墨(するすみ)という名馬を与えられた...
伊丹万作 「余裕のことなど」
...くろがね天狗くろがね天狗!そう呼ばれるようになった稀代の殺人鬼は...
海野十三 「くろがね天狗」
...憎んでも飽き足りないのは彼の蠅男! 蠅男こそ稀代の殺人魔である...
海野十三 「蠅男」
...いま全市を震駭(しんがい)させている稀代の怪魔蠅男の捕物であったと知って...
海野十三 「蠅男」
...稀代の名器、随分珍重なされたがよろしからうと存じます」織部は、いかにも感に堪へたやうに言ひました...
薄田泣菫 「小壺狩」
...その儘東大寺の宝蔵に納められた稀代の沈香(ぢんかう)で...
薄田泣菫 「茶話」
...稀代の天才によってのみ生かされる...
豊島与志雄 「愉快な話」
...稀代の曲者と心得ます...
直木三十五 「三人の相馬大作」
...相手が稀代の風流婦人だけに...
中里介山 「大菩薩峠」
...そして田沼意次が稀代の得意であったと言われる...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...何千万円するかも知れない稀代の名玉は...
野村胡堂 「呪の金剛石」
...二三日前より稀代の妖婦の局所切断事件で話題は占められ...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...主は稀代の気むづかし屋である代りに...
牧野信一 「天狗洞食客記」
...私は弱くて貧乏でそして稀代の塩辛声であつたのか――そのやうなあきらめ心も湧かぬでもなかつたが...
牧野信一 「武者窓日記」
...吾輩に取っては稀代の異聞としか想われぬに因る...
南方熊楠 「十二支考」
...凱歌を上げて立ち去った稀代の天才少女である...
夢野久作 「少女地獄」
...王家には昔より七宝をちりばめた稀代の名刀が伝来されておる由...
吉川英治 「三国志」
...稀代の名刀を手に入れましたので...
吉川英治 「三国志」
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