...どの位僕等は小さかつたでせう!)暫らくこの建築よりも寧ろ途方もない怪物に近い稀代の大寺院を見上げてゐました...
芥川龍之介 「河童」
...くろがね天狗くろがね天狗!そう呼ばれるようになった稀代の殺人鬼は...
海野十三 「くろがね天狗」
...承前・稀代の怪事「いつ...
海野十三 「地球発狂事件」
...憎んでも飽き足りないのは彼の蠅男! 蠅男こそ稀代の殺人魔である...
海野十三 「蠅男」
...警察投書稀代の怪人「蠅男」の世にも恐ろしき正体は遂に曝露(ばくろ)した...
海野十三 「蠅男」
...一人は稀代の殺人魔...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...なにしろ相手は、数人の娘を惨殺して、石膏づめにした、稀代の殺人鬼だ...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...稀代の宝石には、千枚張りの女賊の顔をさえあからめさせる、神秘の魅力がこもっていたのだ...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...それに東道の主人が稀代の学者であり...
中里介山 「大菩薩峠」
...千金を積んで漸く手に入れた稀代の人形...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...地獄の底のような陰惨な穴倉の中に稀代の女賊――妖麗この上もないお栄が恥も外聞も捨てて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...単に私が稀代の不道徳漢であることを形容して...
牧野信一 「ゾイラス」
...われ稀代の夢を見た...
南方熊楠 「十二支考」
...つまるところこれは稀代の女白浪(おんなしらなみ)ではあるまいか...
夢野久作 「斬られたさに」
...関係者本人の実演に係る実物応用ばかり……稀代の美少年と...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...赤兎は稀代の名馬で...
吉川英治 「三国志」
...「これは稀代の逸駿だ」と驚嘆して...
吉川英治 「三国志」
...――実(げ)にも稀代の匹夫が玉殿にあらわれたものだ...
吉川英治 「三国志」
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