...そして現今でもこの遺風は田舎に遺(のこ)っていて祭礼の時にのろくもいが馬に乗るところが稀にあるようであります...
伊波普猷 「ユタの歴史的研究」
...稀には夜更(よふか)しをしても...
大隈重信 「我輩は何故いつまでもすべてに於て衰えぬか」
...稀には主人以上の主要な場合さえあります...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...稀には初代の成功のあとを受けて...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...稀に書物からの知識もあるが...
寺田寅彦 「西鶴と科学」
...それが取りも直さず教育統制の稀に見る積極的な構成内容となっているものに他ならない...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...稀に通り過ぎる人は足を早めた...
豊島与志雄 「球突場の一隅」
...この菜にも稀には獣肉を持って行った...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...大名は、参勤交代等の際にも、禁裡御所へ立寄ることは出来ず、稀に、将軍の代理として上京することがあるだけである...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...其土地は私の村とは違つて樹立も稀に只田が闊々として何処にも日が一杯に射して居た...
長塚節 「隣室の客」
...すると稀には小さい穴の底から...
中谷宇吉郎 「真夏の日本海」
......
牧野信一 「スプリングコート」
...さうして稀に見る人間の真実がその中に却て地虫の声のやうに闇の奥底からきこえてゐた...
室生犀星 「愛の詩集」
...稀に農業に精出すものもないではない...
コロレンコ Vladimir Galaktionovick Korolenko 森林太郎訳 「樺太脱獄記」
...稀にそれを受けても...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...帝大の学帽のまま最初から稀に見る穏やかな笑顔をつづけて黙礼したきり...
横光利一 「旅愁」
...中にはより多くを思い出す精神もいて、極稀には、記憶を繋ぎ合わせる機会を持ち、これによって禁断の過去についての仄めかしを未来に持ち込むことのできる者もいた...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「時間からの影」
...あやめさくとはしほらしやといふその花は極めて稀にしか見えないが堤の青草の蔭には薊(あざみ)の花がいつぱいだ...
若山牧水 「水郷めぐり」
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