...そしてとうとうごく稀にしか考へなくなりましたが...
アポリネエル Guillaume Apollinaire 堀辰雄訳 「青い眼」
...また稀代の喰わせ者と呼ぶ者が現れるかと思うと...
海野十三 「くろがね天狗」
...女王のあの世にも稀な知性の魅惑...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...聞くが如くんば世にも稀なる名手(めいしゆ)なるに...
高山樗牛 「瀧口入道」
...保存慾の稀薄な僕が...
辰野隆 「書狼書豚」
...学位論文として著者が自信をもって提出するほどのものでなんらか斯学に貢献するポイントをもたないようなものは極めて稀であろうと思われるのである...
寺田寅彦 「学位について」
...そして甚だ水っぽく稀薄なのである...
豊島与志雄 「或る夜の武田麟太郎」
...論語に至っては世にも稀(めず)らしき平々凡々...
正宗白鳥 「論語とバイブル」
...彼として稀しい多弁で話しつづけた...
宮本百合子 「伊太利亜の古陶」
......
三好達治 「朝菜集」
...ところがそういう天性ははなはだ稀ときている...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...弘前から繍の道を修めに出京した相馬という人の仕事を稀らしく師匠は賞めたことがあった...
矢田津世子 「※[#「やまいだれ+句」、第4水準2-81-44]女抄録」
...すなわち山と人界との縁組は稀有(けう)というのみで...
柳田国男 「山の人生」
...農家らしいものも稀(まれ)にしか見えなかった...
山本周五郎 「追いついた夢」
...べつべつになることもそう稀ではなかった...
山本周五郎 「季節のない街」
...稀代(きたい)の馬鹿者じゃよ...
吉川英治 「新書太閤記」
...もとより身は黄門(こうもん)の高貴にあるし、剛愎(ごうふく)な性情なので、ひとに屈したり諂(へつ)らうことなど知りそうもないが、若い者たちの心をよく酌んで、稀に、自分のほうからきげんをとったり聞き難いことも黙って聞いてやったりするところもある老公だった...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...それは総生産物の四分の一以下であることは稀でありしばしばその三分の一以上である...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
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