...この稀有(けう)の大(おお)げさな広告がまた小さな仙台の市中をどよめき渡らした...
有島武郎 「或る女」
...靴を見ることは稀であるが...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
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關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...稀覯書にも種類がある...
辰野隆 「愛書癖」
...妙子のことが原因で稀(まれ)に意見の衝突が生じることがあり...
谷崎潤一郎 「細雪」
...次第にさうして馴々しい心持なども稀れになつて...
田山花袋 「道綱の母」
...最後に利用があって量において限られた物すなわち稀少な物がある...
レオン・ワルラス Leon Walras 手塚壽郎訳 「純粋経済学要論」
...秋には火がなくてはたまらぬというようなことはまったく稀(まれ)である...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「黄金虫」
...其稀有なる厳格な教授ぶりで...
牧野信一 「文学とは何ぞや」
...稀れに戯曲作品を発表する以外に...
三好十郎 「俳優への手紙」
...稀なつらぬき難い徳である...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...今ではそれらがいかに稀であることよ! しかもそれはどんな意味を帯びていることか! 神のみぞ知ろしめす...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...もしくは稀(まれ)に雀望のない雀があるかのように...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...……吾輩の研究の中心となっている稀代の美少年と...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...九大精神病学教授正木博士投身自殺す同時に狂人の解放治療場内に勃発せし稀有(けう)の惨殺事件曝露す今(こん)二十日午後五時頃...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...極めて稀れな女性の名を除いては...
吉川英治 「折々の記」
...いまの武将は」「いやいかに道義が廃(すた)った今でも彼のごときは全く稀(ま)れです...
吉川英治 「私本太平記」
...旅客の影も馬の鈴も稀れである...
吉川英治 「宮本武蔵」
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