...此千載稀れな遇合が無かつたら...
石川啄木 「A LETTER FROM PRISON」
...途方もない稀覯(きこう)書が紛れ込んでいる事がある...
辰野隆 「愛書癖」
...有永弘人両君の調べで該書が愈々稀覯書中の稀覯書である事が明かにされた...
辰野隆 「書狼書豚」
...そのイデオロギー性が稀薄であらざるを得ない...
戸坂潤 「技術の哲学」
...彼等(かれら)は稀(まれ)に冬懇(ふゆばり)というて麥(むぎ)の畦間(うねま)を耕(たがや)すことや林(はやし)の間(あひだ)に落葉(おちば)や薪(たきゞ)を求(もと)めることがあるに過(す)ぎぬ...
長塚節 「土」
...かえって何か影のように稀薄(きはく)なものに想われて来る...
原民喜 「冬日記」
...最近には稀にある...
平林初之輔 「文学方法論」
...稀なる不経の書を流行せしめたるは何ものなるぞや...
福沢諭吉 「徳育如何」
...世にも稀なる平和の里であつた...
牧野信一 「バラルダ物語」
...婦人は普通の俗字だも知るは稀(まれ)にて漢字(からもじ)雅言(がげん)を知らず仮名使てにをはだにも弁(わきま)へず扁(へん)旁(つくり)すらこころ得ざるに...
正岡子規 「墨汁一滴」
...品性に於いては当世稀に見る所だ...
正宗白鳥 「空想としての新婚旅行」
...一人の資質が三様四様の才能の最高最良な開花を見せることなど現実には稀有でしょうね...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...「君のような詩人は稀れだ...
室生犀星 「性に眼覚める頃」
...「去年カピタンが携来(たづさへきた)りし妻は世に稀なる美人にて...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...稀(まれ)に紳士風なのがあると...
森鴎外 「雁」
...小さなこの空間にかくも巾広き確かな構図を示し得た作は稀であろう...
柳宗悦 「工藝の道」
...人通りもさッぱり稀です...
吉川英治 「江戸三国志」
...この数日の間に、稀(ま)れには、同苦とも口をきいていたし、苦悶の一端も訴えていた...
吉川英治 「大岡越前」
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