...斯かる類(たぐひ)の書を出版業者の手に移すことは不快の至りで...
芥川龍之介 「リチヤアド・バアトン訳「一千一夜物語」に就いて」
...廊下の舗板(しきいた)が足を移す毎にキシ/\と鳴く...
石川啄木 「菊池君」
...經營の比較的安定せるものは逐次組合の經營に移す...
石原莞爾 「新日本の進路」
...実行に移すことに御賛成の方は御起立ねがいます」満員起立の音聞える...
海野十三 「諜報中継局」
...「我々は人々を自由な条件から奴隷に移すことはしない――我々は奴隷を自由な状態にするのに多く心している...
ジェイムズ・サンヅ・エリオット James Sands Elliott 水上茂樹訳 「ギリシャおよびローマ医学の概観」
...……信仰は山をも移す...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...もし私が何か彼等の例を私に移すならば...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...先ずホクチに点火しておいてさらに附け木を燃やしその焔を燈心に移すのであった...
寺田寅彦 「追憶の冬夜」
...此所でも山海の珍味の卓を圍んで快談に時を移す...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...侍は、付木から、護摩木へ、火を移すと、お由羅は、白芥子と塩とを混じたものを、その上へふりかけた...
直木三十五 「南国太平記」
...三四郎がなかば感覚を失った目を鏡の中に移すと...
夏目漱石 「三四郎」
...軽(かろ)げに石段の上に移すのはローリーか...
夏目漱石 「倫敦塔」
...主人にも判断の出来そうな方面へと話頭を移す...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...直ぐに次へ眼を移す...
葉山嘉樹 「乳色の靄」
...下司どもに担がせて座敷へ移すと...
久生十蘭 「うすゆき抄」
...「言はずとも幕になるべきは山藤の花なれど‥‥「其藤を如何にして吾等の力に移すべきか...
正岡子規 「花枕」
...そこが文章を口語体へ移すに就いてのくくり結びになる言文一致の態をつくる鍵のやうに思へたのであらう...
水野葉舟 「言文一致」
...刻々に推移する人生に対して理解もなく判断も出来ず...
与謝野晶子 「鏡心灯語 抄」
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