...我等の自我が「己れ」の陋屋を出でて對象の上に轉移するとき...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...」歩を移すのに引添うて...
泉鏡花 「悪獣篇」
...元居た暖室(だんしつ)の方へ移すのですが...
海野十三 「爬虫館事件」
...習は性を移す世に...
高山樗牛 「一葉女史の「たけくらべ」を讀みて」
...甲の村を乙の村に移すと云ふのではない...
田中正造 「土地兼併の罪惡」
...しかる後これをどのやうな他のものへも移すことができる...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...怒りを移すべき人も無いはずではございませんか――」弁信のひとり言は...
中里介山 「大菩薩峠」
...居は気を移す...
夏目漱石 「虞美人草」
...そろりそろりと下の方へ移す...
夏目漱石 「虞美人草」
...向う側に席を移すと...
夏目漱石 「坑夫」
...将来ここに皇居を移すと声明して...
服部之総 「望郷」
...直ぐに次へ眼を移す...
葉山嘉樹 「乳色の靄」
...オーストラリアとニュージーランドへは最初遊猟か利得のため熟兎を移すとたちまち殖えて他の諸獣を圧し農作を荒らす事言語に絶し種々根絶の方法を講じ居るが今に目的を達せぬらしい...
南方熊楠 「十二支考」
...南の町へ産屋(うぶや)を移す計画ができていた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...寡頭政治から民衆政治へ移すべく...
夢野久作 「鼻の表現」
...居(きょ)は気を移すという...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...ふらふらと空想を実行へ移すような誘惑にかかっていた...
吉川英治 「忘れ残りの記」
...移すことに成功なすったのです...
吉行エイスケ 「バルザックの寝巻姿」
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