...そこにあるものを猿臂(えんぴ)を延ばして引き寄せてせわしく一まとめにして床の間に移すと...
有島武郎 「或る女」
...博士を担架(たんか)でしずかに病室へ移すよう命じた...
海野十三 「超人間X号」
...私はその暗示を實行に移すことさへ出來ないでゐる...
スティーヴンスン 佐藤緑葉訳 「若い僧侶の話」
...たとえば「僧やや寒く寺に帰るか」「猿引(さるひ)きの猿と世を経(ふ)る秋の月」では僧の姿が猿引きの猿にオーバーラップ的に推移するのである...
寺田寅彦 「映画芸術」
...海外へ移すと言ふこともできないんだからね...
徳田秋聲 「余震の一夜」
...片手に別の束をとつて其燃やして居る穂先から火を移す...
長塚節 「隣室の客」
...今入つて來た入口の方へ眼を移すと...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...実はこん度実験室を鎌倉の方へ移すことにしましてね...
平林初之輔 「人造人間」
...あの東京の嫌な郊外の寂しい家に棄てて来た反古紙に心を移すより他になかつた...
牧野信一 「冬の風鈴」
...花岡に目を移す)花岡 いったらどうだ...
三好十郎 「胎内」
...別にただの御飯へ塩味(あじ)を付けて炊いて火を引く時今の紫蘇の手で揉(も)んだものを早く釜(かま)の中へ入れてお櫃(ひつ)へ移す時杓子(しゃくし)でよく混ぜます...
村井弦斎 「食道楽」
...南の町へ産屋(うぶや)を移す計画ができていた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...ほかの方へ愛を移すことはできるものでありませんよ...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...にわかにそちらへ恋を移す気にこの人はなれなかった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...そんなせんさくよりもまず本拠をどこへ移すかということを考えよう」「そのまえに報告があります」休之助はいきごんで云った...
山本周五郎 「風流太平記」
...時移すな」すぐ軍馬の令...
吉川英治 「新書太閤記」
...急に身を移すわけにもゆかぬ...
吉川英治 「宮本武蔵」
...どこぞへ身を移すようにすすめたがよいな」「……ですが」兵庫は...
吉川英治 「宮本武蔵」
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