...器から器に水を移すやうにして與へられることが出來ない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...「事件をあすに移すって...
江戸川乱歩 「影男」
...屈原(くつげん)いわく「聖人はよく世とともに推移す...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...時代と共に推移することもあろうし...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...假に政府として千五百萬兩で以て人民を移すとどうなるかと云へば...
田中正造 「土地兼併の罪惡」
...もし私が何か彼等の例を私に移すならば...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...それで物質界に関する普遍的な知識を成立させるには第一に吾人の直接の感覚すなわち主観的の標準をいったん放棄して自分以外の物質界自身に標準を移す必要がある...
寺田寅彦 「物理学と感覚」
...吾々を観念界に移す処の詩と...
戸坂潤 「科学方法論」
...上顎腫瘍は目に転移する場合があるのか...
外村繁 「落日の光景」
...患者をさらに丘の上の畑に移す決心をした...
永井隆 「長崎の鐘」
...改めて近藤の顔に視線を移す...
中村地平 「霧の蕃社」
...帰ろうか」「帰りましょう」歩みを移す二人の前へ――...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...居(きょ)は志(し)を移すという...
福沢諭吉 「日本男子論」
...山を海に移すことさえ難しいことではないぞ...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...そういうように実行に移すことがまず何よりも必要だと思います...
牧野富太郎 「植物記」
...そこが文章を口語体へ移すに就いてのくくり結びになる言文一致の態をつくる鍵のやうに思へたのであらう...
水野葉舟 「言文一致」
...いったん発生した町をほかへ移すことはなく...
柳田國男 「地名の研究」
...「病人を移すんだ...
山本周五郎 「さぶ」
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