...仏の名を称ふるが故に...
高村光太郎 「美の日本的源泉」
...クフ(KHUFU)と称ふ王様の御代に帰つて...
牧野信一 「青白き公園」
...いつだつたか私は仕方がなしにグリツプと称ふ名前を与へたのだつた...
牧野信一 「鸚鵡の思ひ出」
...もう一人「清親」と称ふ得体の知れぬ人間が「居ない」とは彼れは思へなかつた...
牧野信一 「鏡地獄」
...と称ふのがあつた...
牧野信一 「環魚洞風景」
...またR村の加茂と称ふ大酒家の老村長は...
牧野信一 「心象風景」
...その絵を描いてゐる時のこと――私は七郎丸と称ふ漁家の家号がくゞり戸の障子に筆太に誌してあるその友達の家が撥釣瓶(はねつるべ)のある竹籔の傍らをまはつて突当りの凹地の日溜りに...
牧野信一 「心象風景(続篇)」
...万々酒席等に於て失策のなき様祈り居り候 尚夏期用の外出者のなきことを思ひ出し候故公式以外の訪問用としての衣服羽織袴等一組新調の物同封いたし置き候……」夕方六時から日本橋の何とかと称ふ...
牧野信一 「蝉」
...一枚の挿画にアルジエリア・マントを肩にしたPandus(パンダス)と称ふひとりの海賊(いくさにん)が...
牧野信一 「天狗洞食客記」
...つまりは法則と称ふべきものに到達するのは困難なことに気づかない...
牧野信一 「嘆きの谷で拾つた懐疑の花びら」
...)メデユーサと称ふ女悪魔の従妹であるボーラスは夫を殺し...
牧野信一 「南風譜」
...さう云ふ見得を切るのが得意の小原田参四郎と称ふ三百代言人であつた...
牧野信一 「沼辺より」
...あたりの森に住んでゐる鳥類が驚きの叫びを挙げて四散し去り――Hと称ふ鉄砲の名手が私達の仲間に居て...
牧野信一 「ビルヂングと月」
...親不孝な男と称ふ題名の小説を文壇に発表して多くの嘲罵を買つた自分は...
牧野信一 「冬の風鈴」
...大略わたしの心懐は無人島を夢見る想ひと同様と称ふべきであつた...
牧野信一 「幽霊の出る宮殿」
...先日東京から遊びにきた(古典派洋画家と自ら称ふ)友人と珍しく僕は海辺を歩ひた...
牧野信一 「予の恋愛観」
...無生物に切実な肉感を覚ゆるピグマリオニストなんて称ふ変質者はおそらく伝説か...
牧野信一 「夜の奇蹟」
...語彙の概念に捕はれ易い自分は虚無といふ幻想的な非実在の名を以て此深淵を称ふことは出来ないが...
宮原晃一郎 「愛人と厭人」
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