...妙齢(みょうれい)の婦女子の懺悔(ざんげ)を聴き病気見舞と称する慰撫(いぶ)をこころみて...
海野十三 「振動魔」
...人造絹と称する物は今日のところでは真の絹ではないが...
丘浅次郎 「民族の発展と理科」
...何処(どこ)にも楠公の遺物と称するものはいくらもあるけれども...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...富める貴人の場合は必ず屍体をプリゴネと称する薬草液に浸し...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...圓一は伊豆と称す...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...杜鵑の一種で俗名を「蜂蜜の案内者」と称する鳥が居る...
寺田寅彦 「話の種」
...漫画と称すべきものの中でいわゆる時事漫画と称するものがある...
寺田寅彦 「漫画と科学」
...人の本心の目に見えざる流れとも称すべきものをまったく知らなかった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...余は旧劇と称する江戸演劇のために永く過去の伝統を負へる俳優に向つて宜(よろ)しく観世(かんぜ)金春(こんぱる)諸流の能役者の如き厳然たる態度を取り...
永井荷風 「江戸芸術論」
...独り日本人のみが人類に欠くべからざる三徳と称すべき...
新渡戸稲造 「東西相触れて」
...芸者と称する特殊な職業婦人に一任されてる...
萩原朔太郎 「家庭の痛恨」
...あるいは野心と称すべしといえども...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...法律適用の通則を蒐集したものを称するのである...
穂積陳重 「法窓夜話」
...これは実はシと称する草の名(すなわち漢名)であるからである...
牧野富太郎 「植物記」
...前年村民本宮に由緒ありと称する者に下げ戻されたり...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...限定版とか称する書籍を見る...
宮本百合子 「業者と美術家の覚醒を促す」
...鯉の味噌汁を産婦に飲ましむれば乳の量を増すと称するは鯉も味噌汁も共に滋養多ければなり...
村井弦斎 「食道楽」
...其等の華工は約二百人の「華工頭」と称する親方の支那人に分属してゐる...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
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