...これを自分が発見したという喜ばしさが...
愛知敬一 「ファラデーの伝」
...泣きたいやうな喜ばしさが...
芥川龍之介 「山鴫」
...吉報を聞いて喜ばしさの余り...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...軍治に甘えられると云ふことで理由のない喜ばしさを感じるほどにはなつてゐた...
田畑修一郎 「鳥羽家の子供」
...こんな時が来るとは思はなかつた!」かう時子は喜ばしさうにBの耳に囁いた...
田山録弥 「アンナ、パブロオナ」
...母親はさもさも喜ばしさにたえぬように息子(むすこ)の顔を見ていたが...
田山花袋 「田舎教師」
...それを無邪氣に面にあらはし喜ばしさうにするといふのは...
田山花袋 「道綱の母」
...わざわざ御出下されやうとはゆめ更存じませぬで……』『まア……ようこそ』若い方の尼もいかにも喜ばしさうな感激したやうな聲を立てた...
田山花袋 「道綱の母」
...「好い塩梅ね――」かう女は喜ばしさうに言つた...
田山花袋 「耶馬渓の一夜」
...意地悪い喜ばしさで彼を見守りながら...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...その喜ばしさは、道具部屋・楽屋が此の程度まで複雑なものになり、同時にそれが舞台の背景としていかに有効に使用されたであろうかが実感された為のみでなく、その建造物は更に遥かに後方の自然の景観と融合して劇場全体の背景としても巧みに利用されていたことを発見したからであった...
野上豊一郎 「エトナ」
...うれしき順序のはこびける喜ばしさに...
樋口一葉 「花ごもり」
...今頃になつてやつと見出されたこの親類關係の喜ばしさを味はふ爲めに...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...老カルロが喜ばしさうに吠(ほ)えはじめた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...わたくしはこう思う心の喜ばしさを外崎さんに告げた...
森鴎外 「渋江抽斎」
...官長の善(よ)き働き手を得たりと奨(はげ)ますが喜ばしさにたゆみなく勤めし時まで...
森鴎外 「舞姫」
...死を享受することの喜ばしさを知って...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...単にこの木を美しく作り立てる喜ばしさのみを遺伝している...
柳田国男 「雪国の春」
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