...秦は腹蔵なく語り出したのである...
豊島与志雄 「秦の出発」
...秦は彼女に、日本の知人から貰った友禅金巾の反物を与えた...
豊島与志雄 「秦の出発」
...それで、秦に向っては、波多野のことをいろいろ話し、波多野に向っては、秦のことをいろいろ話しておいた...
豊島与志雄 「非情の愛」
...それがへんに秦の心にかかった...
豊島与志雄 「非情の愛」
...而して此後秦始皇に至つて自ら皇帝とも稱した...
内藤湖南 「易疑」
...そこで魏源の如きは書古微を作る時周書に關する微義は甫刑を以て終りとし、今文家の篇目から云へば其以後の文侯之命、秦誓をも除き、其以前の費誓をも除いて、而して其除いた諸篇の代りに逸周書の中から蔡公解、良夫解などを拔き出して之を甫刑の後に補つて、而して案良夫之詩、夫子既取入大雅矣、此篇斷無不見之理、且其忠告憂勤、々乎成康周召之遺、與無逸君相表裏、視蔡仲之命文侯之命、不可同年而語、不此之取而取彼何哉、即秦誓亦一時悔之敗、而三次報復、濟河焚舟、顯存王覇之分、且時代亦遠在西周之後、何爲殿彼不殿此耶、此皆不可解者、姑附諸穆王之後、以雪僞古文之憾(書古微十二)と言つてゐる...
内藤湖南 「尚書稽疑」
...或る日驪山荘(りざんそう)の秦(はた)さんのところで...
中谷宇吉郎 「南画を描く話」
...一間(いっけん)の唐紙(からかみ)は白地に秦漢瓦鐺(しんかんがとう)の譜を散らしに張って...
夏目漱石 「虞美人草」
...壮烈なるは匕首(ひしゅ)を懐(ふところ)にして不測の秦(しん)に入り...
夏目漱石 「人生」
...折から浚渫中の秦淮の泥土は...
原勝郎 「貢院の春」
...三時に本社へ、秦と会ひ、日劇の子をこっちも使ひ、こっちの子をあっちのショウへも出すこと打合せ、八月の件、那波氏と相談する、結局京都十日間といふことになった、やれ/\暑いぞ...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...秦 そ、そんな事を言つたつて――...
三好十郎 「疵だらけのお秋(四幕)」
...昔から秦(しん)や趙(ちょう)や燕(えん)などの国境(さかい)を侵して...
吉川英治 「三国志」
...学士秦(しんふく)のごときは...
吉川英治 「三国志」
...大言ながら秦明が馳せつけるからには...
吉川英治 「新・水滸伝」
...そちらにおられるお方です」「なにっ?」秦明は血走った眼を横へやって...
吉川英治 「新・水滸伝」
...秦明は奮然と色をなして...
吉川英治 「新・水滸伝」
...しかしほがらかに酔いもできない秦明(しんめい)だった...
吉川英治 「新・水滸伝」
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