...名高い秋篠寺のそれとは異つて...
薄田泣菫 「西大寺の伎藝天女」
...秋篠寺を出て、南へとぼとぼと西大寺村へ下つて來ると、午過ぎの太陽が、容赦もなく照りつけるので、急にくらくらと眩暈(めまひ)がしさうになつて來た...
薄田泣菫 「旋風」
...秋篠寺で拜んだ伎藝天女のふつくりとした面ざしを幻に描いて酒にでも醉つたやうな心持であつたが...
薄田泣菫 「旋風」
...秋篠寺(あきしのでら)の伎芸天女や...
薄田泣菫 「茶話」
...*秋篠寺に香水堂あり常曉阿闍梨閼伽井の舊蹟なり*竹の葉山の下路は深草少將が通ひ路の舊蹟と傳へらる望郷の歌わが故郷(ふるさと)は...
薄田淳介 「白羊宮」
...誰でもさうするやうに、秋篠寺、唐招提寺、藥師寺、法隆寺などをつて歩いたが、古い佛たちを拜する傍ら、私は古い大和の村々や野や民家や、ことに里近くの山々を見ることを樂しんだ...
堀辰雄 「黒髮山」
...……午後、秋篠寺にていま、秋篠寺(あきしのでら)という寺の、秋草のなかに寐そべって、これを書いている...
堀辰雄 「大和路・信濃路」
...ただ秋篠寺(あきしのでら)の伎芸天(ぎげいてん)や興福寺(こうふくじ)の十大弟子のごとく不自然さの認められないものにおいてのみ...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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