...彼は私に暗送秋波した...
...彼女が彼に暗送秋波を送った...
...彼らは暗送秋波を交わした...
...彼は常に暗送秋波を送るのが得意だ...
...会議中に暗送秋波を送らないでください...
...彼に秋波を送つてゐる芸者だつた...
芥川龍之介 「東京小品」
...纖(かぼそ)き手をベルナルドオが肩に打ち掛けて秋波を送れり...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...ヲンナは象の目と頭蓋骨大程の水晶の目とを縦横に繰つて秋波を濫発した...
李箱 「興行物天使」
...さもその情を謝するがごとく秋波斜めに泰助を見返り見返り...
泉鏡花 「活人形」
...あいつはかつ子が軽微の眇眼(すがめ)なのを誤解して自分に秋波を送つてゐるのだと有頂天になつた莫迦(ばか)野郎だが...
武田麟太郎 「現代詩」
...しまいには伸び上るような風をして御簾の方へ秋波(しゅうは)を送った...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...伸び上って秋波(しゅうは)を送ったりした...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...ジャーナリズムは大衆文学に秋波を送り始めた...
戸坂潤 「思想としての文学」
...悠然として秋波(ながしめ)を...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...高柳君の方に一瞥(いちべつ)の秋波(しゅうは)を送った...
夏目漱石 「野分」
...エジプトにもローマにも秋波を送っていたが...
野上豊一郎 「処女の木とアブ・サルガ」
...秋波のうちかえす鎌倉の海は...
久生十蘭 「あなたも私も」
...花鳥は廊下で香以に逢うごとに秋波(しゅうは)を送った...
森鴎外 「細木香以」
...その秋波が五分もすかさぬ冴え加減を見せると一所に...
夢野久作 「鼻の表現」
...宮子はミシェルの高雅な秋波(しゅうは)を回想しながら甲谷にいった...
横光利一 「上海」
...同時に罷業策源部である総工会に秋波を用いることさえ拒まなかった...
横光利一 「上海」
...しきりに矢代の鶏に秋波を投げた...
横光利一 「旅愁」
...石壁に閃めく影も主人の自分に秋波を送っているように見えて...
横光利一 「旅愁」
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