...彼は私に暗送秋波した...
...彼女が彼に暗送秋波を送った...
...彼らは暗送秋波を交わした...
...彼は常に暗送秋波を送るのが得意だ...
...会議中に暗送秋波を送らないでください...
...始終彼の方(はう)へ秋波(しうは)を送る女が一人(ひとり)あつた...
芥川龍之介 「東京小品」
...ヲンナは象の目と頭蓋骨大程の水晶の目とを縦横に繰つて秋波を濫発した...
李箱 「興行物天使」
...殊に全体主義の最先鋒ソ連に秋波を送りつつある...
石原莞爾 「戦争史大観」
...昨夜と同じ處に坐つてゐると果して又鋭い秋波をあびせかけられる...
高濱虚子 「俳諧師」
...自分獨りの爲めの秋波かと思つたのが何ぞ計らん此邊一帶のものゝ上に公平にあびせかけらるゝものならんとは...
高濱虚子 「俳諧師」
...あいつはかつ子が軽微の眇眼(すがめ)なのを誤解して自分に秋波を送つてゐるのだと有頂天になつた莫迦(ばか)野郎だが...
武田麟太郎 「現代詩」
...やがて秋波(ながしめ)をして四辺(あたり)を見た後にいった...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「阿英」
...しまいには伸び上るような風をして御簾の方へ秋波(しゅうは)を送った...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...伸び上って秋波(しゅうは)を送ったりした...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...この秋波の相手が何であるかは今更ここに云う迄もなく...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...愛情深い父親を傍(そば)に伴ってる娘のもとにきて秋波を送るということは...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...悠然として秋波(ながしめ)を...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...私たちがその家に秋波を送って通り過ぎたのは...
野上豊一郎 「シェイクスピアの郷里」
...秋波のうちかえす鎌倉の海は...
久生十蘭 「あなたも私も」
...お百合さんは貴様に確かに秋波を送つたぜ...
牧野信一 「明るく・暗く」
...じろりと秋波めいたものを送るとき(彼は私と対談しているときも厭な横目をした...
室生犀星 「性に眼覚める頃」
...私が起きたのを見ると酔いしれた眼で秋波(しゅうは)を送りながら空(から)のグラスをさしつけた...
夢野久作 「あやかしの鼓」
...石壁に閃めく影も主人の自分に秋波を送っているように見えて...
横光利一 「旅愁」
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