...彼は私に暗送秋波した...
...彼女が彼に暗送秋波を送った...
...彼らは暗送秋波を交わした...
...彼は常に暗送秋波を送るのが得意だ...
...会議中に暗送秋波を送らないでください...
...星眼長(とこし)へに秋波を浮べて...
芥川龍之介 「骨董羹」
...彼に秋波を送つてゐる芸者だつた...
芥川龍之介 「東京小品」
...家の別嬪さんは今日誰々に秋波(いろめ)を使つた?』と云ふ樣の事を云はせる...
石川啄木 「菊池君」
...さもその情を謝するがごとく秋波斜めに泰助を見返り見返り...
泉鏡花 「活人形」
...猥褻にも秋波を送りて...
高木敏雄 「比較神話学」
...皇道派支持の青年将校になぜ秋波を送るのかと...
高見順 「いやな感じ」
...滿座の秋波(しうは)に送られて退(まか)り出でしを此夜の宴の終(はて)として...
高山樗牛 「瀧口入道」
...あいつはかつ子が軽微の眇眼(すがめ)なのを誤解して自分に秋波を送つてゐるのだと有頂天になつた莫迦(ばか)野郎だが...
武田麟太郎 「現代詩」
...」と杉は原田の手にある三圓へ秋波を送る...
谷崎潤一郎 「The Affair of Two Watches」
...しまいには伸び上るような風をして御簾の方へ秋波(しゅうは)を送った...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...少女に秋波注ぐもの...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...この秋波の相手が何であるかは今更ここに云う迄もなく...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...高柳君の方に一瞥(いちべつ)の秋波(しゅうは)を送った...
夏目漱石 「野分」
...エジプトにもローマにも秋波を送っていたが...
野上豊一郎 「処女の木とアブ・サルガ」
...私たちがその家に秋波を送って通り過ぎたのは...
野上豊一郎 「シェイクスピアの郷里」
...複雑な思いをこめた秋波(ながしめ)になる...
火野葦平 「花と龍」
...じろりと秋波めいたものを送るとき(彼は私と対談しているときも厭な横目をした...
室生犀星 「性に眼覚める頃」
...同時に罷業策源部である総工会に秋波を用いることさえ拒まなかった...
横光利一 「上海」
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