...着物を重ねても寒い秋寒に講壇には真裸(まっぱだか)なレオというフランシスの伴侶(なかま)が立っていた...
有島武郎 「クララの出家」
...ぽろぽろ冷飯ぼろぼろ秋寒これは今朝の実感である...
種田山頭火 「一草庵日記」
......
種田山頭火 「行乞記」
...・青田おだやかな風が尾花のゆるゝほど・秋暑く何を考へてゐる・こゝにも家が建てられつゝ秋日和・何もかも虫干してある青田風八月廿四日秋、秋、秋寒く秋暑し、夜は秋にして昼は夏なり...
種田山頭火 「行乞記」
...秋、秋寒を感じる、蚊が少くなつた、夜は晴れて月がよかつた...
種田山頭火 「行乞記」
...蓮を掘る泥まみれ泥をかいては・秋のひかりの大鋸のようきれる・近眼と老眼とこんがらがつて秋寒く・芋の葉...
種田山頭火 「其中日記」
...秋寒を感じさせる風...
種田山頭火 「其中日記」
...秋寒、何となくうすら寒い...
種田山頭火 「其中日記」
...秋寒し、近況如何(いか)...
田山花袋 「田舎教師」
...雲雨荒臺夢ならず巫山のかたへ秋寒く名も白帝の城のうち龍駕駐るいつまでか...
土井晩翠 「天地有情」
...文章なら水晶の痩せて秋寒しと最後に来る言葉である...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...秋寒い夜風の中で...
正岡容 「小説 圓朝」
...先の女房を虐げて追い出した(?)とかの祟りで、昔から寄席の儲かる時分になると、万橘は脳を患っては休むのが常だ――と、これも、自分は、金沢華やかなりし頃、嘘か、まことか、耳にしたことも、こうなると、いっそ秋寒い...
正岡容 「寄席行燈」
...香気帯秋寒...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...麦秋寒犯病酲身...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
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