...私利私慾に走らず、公益のために尽くすことが大切だ...
...彼は、私利私慾のために友人を裏切る人間だ...
...私利私慾に支配された人たちは、他人の立場を理解できない...
...社会的な問題は、私利私慾によって引き起こされることが多い...
...彼女は、私利私慾にとらわれず、人々を助けるために尽力している...
...自己の私慾を捨てゝ他人の幸福に奉仕することそのものである...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...私慾を絶滅した完全なる個人と言ひ...
石川啄木 「所謂今度の事」
...旧自由党といい旧進歩党といい、ヘボ馬鹿めらのグツグツ争い、グツグツ喧嘩、ヘボ野心、ヘボ周旋、ヘボ才子、馬鹿運動」胸の鬱憤がようやくはけ口を見つけたように、正造の言葉は一語ごとに内心の激越をともなって吐き出されたが、どしりと頭を枕へ落すと、「名利、私慾、私曲、悪徳、狭隘、そんなものばかりで国家的観念など少しも見られない...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...其の内容は私慾の集まりと変つてしまふ...
丘浅次郎 「人類の将来」
...私慾のみが盛になつて...
丘浅次郎 「人類の将来」
...其様なものを従来私慾の為にのみ使う不埒(ふらち)を責め最早(もう)六十にもなって余生幾何もない其身...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...殆ど政治をして私利私慾を目的とする一種の營業たらしめ...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...殆ど政治をして私利私慾を目的とする一種の営業たらしめ...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...「親分さん」「私慾のために掟(おきて)を破り...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...私慾のために諸神社を検挙し撲滅するより...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...私利と私慾を計ろうとする徒輩か...
三好十郎 「俳優への手紙」
...そのほか色々勝手な私利私慾を遂げたいために...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...長安の大都は、先年革命の兵火に、その大半を焼き払われ、当年の暴宰相董卓(とうたく)は殺され、まったく面目を一新するかと思われたが、その後には李(りかく)、郭(かくし)などという人物が立って、依然政事を私し、私慾を肥やし、悪政ばかり濫発(らんぱつ)して、すこしも自粛するところがなかったため、民衆は怨嗟(えんさ)を放って、「一人の董卓が死んだと思ったら、いつのまにか、二人の董卓が朝廷にできてしまった」と、いった...
吉川英治 「三国志」
...また彼のことばには裏にも表にも微塵(みじん)の私心私慾はなかった...
吉川英治 「三国志」
...苟安に買収された徒が浅慮(あさはか)にも私利私慾に乗ぜられて...
吉川英治 「三国志」
...門を閉じて私慾の小国を作っていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...それが私怨と私慾の不平から結ばれた策動であるにおいては...
吉川英治 「親鸞」
...何か私慾のためにでもしたように...
吉川英治 「源頼朝」
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