...仕事に私情を持ち込むな...
...彼の判断は私情に左右されたものだった...
...私情に流されないで、客観的に物事を見よう...
...私情を挟まないように、公平な判断を下すべきだ...
...彼女は私情を持たず、常にプロ意識を持っている...
...更に人をして其別離の情に殉ぜしむる所以の對象が殉死者の私情我慾と相渉る事少ければ少ない程殉死者の愛情は少くとも一層珍貴となり...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...当局がひとへにその私心私情を抛ち去つて...
薄田泣菫 「茶話」
...それには地位や私情にかかわりなく...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「妻」
...審査委員が如何に私情ないしは私利のためにもせよ...
寺田寅彦 「学位について」
...黨派的私情を去り國家的公見に就くの政黨なるべし...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...今や篤麿は私情を去て公義に依り...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...國家の爲に私情を割く...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...模範政治家たらむことを望むの私情は胸襟の間に往来する所たり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...私見私情を去り、善悪美醜を超越して、対象の真を掴むということは、写真機になるという意味ではなかった...
豊島与志雄 「性格批判の問題」
...よつて僕の言の必ずしも私情的獨斷でないのが解ると思ふ...
萩原朔太郎 「室生犀星に與ふ」
...故に忠君愛国の文字は哲学流に解すれば純乎(じゅんこ)たる人類の私情(しじょう)なれども...
福沢諭吉 「瘠我慢の説」
...すなわち哲学の私情は立国の公道(こうどう)にして...
福沢諭吉 「瘠我慢の説」
...一時の私情を制して百歳の事業を成就(じょうじゅ)する...
正岡子規 「病牀譫語」
...自己を木石の如く、私情を仇の如く、じっと抑えていた...
吉川英治 「三国志」
...また祐筆(ゆうひつ)などの私情によって左右されるわけも絶対にない...
吉川英治 「新書太閤記」
...北ノ庄の主脳部に一族間の私情的な盲愛と狎恩(こうおん)が濃くうごいているのを見ると...
吉川英治 「新書太閤記」
...わが聟(むこ)に鎮圧の功をあげさせてやりたいとする私情から...
吉川英治 「新・水滸伝」
...飽くまで私情を殺さねばならぬ...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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