...彼は秀でたる植物学者で...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...秀でた鼻の下には...
石川啄木 「鳥影」
...恐らく此の点に於ては世界に秀でたる国であらうと思ふのです...
井上準之助 「最近欧米に於ける財政経済事情」
...あの水々しい頭髪、秀でた額、凛々(りり)しい眉、涼しそうなる眼、形のいい鼻、濡れたような赤い唇、豊な頬、魅力のある耳殻――そういうものをそっくりそのまま備えた別の男があっていいものだろうか...
海野十三 「ヒルミ夫人の冷蔵鞄」
...マストのように高く秀でたマツ...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...力の強い人や武芸の秀でた人が...
豊島与志雄 「蔵の二階」
...一流一派に秀でたその道の達人は...
豊島与志雄 「表現論随筆」
...おかかえの一芸に秀でたもの...
中井正一 「脱出と回帰」
...膂力(りょりょく)に秀でた女だったのである...
中島敦 「南島譚」
...いなだきの秀でたる山ぞ...
長塚節 「長塚節歌集 上」
...七才の詩人母親は、宿題帖を閉ぢると、満足して、誇らしげに立去るのであつた、その碧い眼に、その秀でた額に、息子が嫌悪の情を浮べてゐるのも知らないで...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...大垣伊右衛門というのは、それより四つ五つ若く、これは美男と言ってもいいでしょう、秀でた眉、高い鼻、少し大きいが紅い唇、謡いの地があるらしい錆(さび)を含んだ声、口上も江戸前でハキハキしております...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...さてこの文才の秀でた実隆が...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...空想ばかりに秀でた人たちは...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...池野は非常に学問の出来る秀でた頭脳の持主で...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...一芸に秀でた人物必ずしも筆がたつとは限らないが...
三好達治 「棋家の文章など」
...天才には秀でた作が出来るのである...
柳宗悦 「民藝四十年」
...散りて咲く野末の花のなつかしく露にぬれたる秋の花を渡殿朽ちし西の壺に人の贈りし春の花を蝦夷菊枯れたる池の畔に褄紅の撫子は露霜(つゆしも)降(お)りてめげたれど名よ脆かりし虞美人草(ひなげし)のやがて媚(いろ)ある花咲かん眉秀でたる妹あらばりぼんに(さ)すを惜まねど紫菫...
横瀬夜雨 「花守」
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