...秀でた鼻の下には...
石川啄木 「鳥影」
...秀でたる白根(しらね)が岳の頂に...
泉鏡花 「瓜の涙」
...恐らく此の点に於ては世界に秀でたる国であらうと思ふのです...
井上準之助 「最近欧米に於ける財政経済事情」
...これは秀でた美しい眉とまた違った風情を添えるものである...
上村松園 「眉の記」
...斃れし友を救ふべく同じく槍に秀でたるプーリダマスは寄せ來る...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...槍を飛ばすに秀でたる...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...――だが併しこの秀でたるインテリゲンチャは如何にして例えばコンミュニズムとファシズムとの是非を判定するか...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...自然科学的直覚能力の秀でた生徒は...
戸坂潤 「現代科学教育論」
...中国人にしては珍らしい秀でた鼻筋……...
豊島与志雄 「秦の憂愁」
...七才の詩人母親は、宿題帖を閉ぢると、満足して、誇らしげに立去るのであつた、その碧い眼に、その秀でた額に、息子が嫌悪の情を浮べてゐるのも知らないで...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...然るに総て秀でたものはアングロ・サクソンなりと言うに至っては抱腹絶倒の至りである...
新渡戸稲造 「民族優勢説の危険」
...それではお言葉に甘えて、江戸までの道中雑用拝借いたす、――路用を失った上は、乞食をしても古里の江州へ帰るところなれど、身にも世にも替えられぬ急ぎの用事で、江戸へ馳せ向うところ、我慢や対面にこだわっては、拙者一代の孝道が相立ち申さぬ――」そう言って、片手を畳の上に落した半十郎の真剣さ、少し華奢ですが、秀でた眉目も、二十七の若さと、頼もしさにハチ切れそうです...
野村胡堂 「江戸の火術」
...さてこの文才の秀でた実隆が...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...しかも秀でたところのある人は見たことがないの...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...あらゆるジャンルの秀でた人々が勲章...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...一芸一能に秀でた稀有の人物で極度の不幸に沈める人々を貧窮から救うために用いたいものだと...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...大身の者の子だろう、秀でた相貌だし、着ている物もりっぱだった...
山本周五郎 「雪の上の霜」
...抜け出るように色白な秀でた額(ひたい)つきをした...
神西清訳 「ムツェンスク郡のマクベス夫人」
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