...秀でた鼻の下には...
石川啄木 「鳥影」
...ポターはほんとにかなり考え深い秀でた顔をしていたが...
G・K・チェスタートン G. K. Chesterton 村崎敏郎訳 「ブラウン神父の醜聞」
...庄太夫は秀でた資質があつたらしい...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...中国人にしては珍らしい秀でた鼻筋……...
豊島与志雄 「秦の憂愁」
...芸に秀でた名妓に美人少き所以でもあろうか...
豊島与志雄 「録音集」
...いなだきの秀でたる山ぞ...
長塚節 「長塚節歌集 上」
...然るに総て秀でたものはアングロ・サクソンなりと言うに至っては抱腹絶倒の至りである...
新渡戸稲造 「民族優勢説の危険」
...それではお言葉に甘えて、江戸までの道中雑用拝借いたす、――路用を失った上は、乞食をしても古里の江州へ帰るところなれど、身にも世にも替えられぬ急ぎの用事で、江戸へ馳せ向うところ、我慢や対面にこだわっては、拙者一代の孝道が相立ち申さぬ――」そう言って、片手を畳の上に落した半十郎の真剣さ、少し華奢ですが、秀でた眉目も、二十七の若さと、頼もしさにハチ切れそうです...
野村胡堂 「江戸の火術」
...体術と据物斬に秀でたという...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...――その間から並ならず秀でた額(ひたい)がおりおり全く明るい象牙色(ぞうげいろ)をして閃き現われる...
エドガア・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「しめしあわせ」
...僕はいつもその稻子さんの秀でた額(ひたひ)を思ひ出すやうになりました...
堀辰雄 「二人の友」
...秀でた叡智と洞察とを以て人間を見得る人なら...
宮本百合子 「偶感一語」
...それに依ると彼には十人の秀でた手下がありその下には尚無数の手下がある...
村山槐多 「殺人行者」
...封建時代的武勇に秀でた彼も瞬間慄然とした...
森於菟 「屍体異変」
...彼らはその秀でた作物に名を刻んだ事があるでしょうか...
柳宗悦 「民藝四十年」
...天才には秀でた作が出来るのである...
柳宗悦 「民藝四十年」
...大身の者の子だろう、秀でた相貌だし、着ている物もりっぱだった...
山本周五郎 「雪の上の霜」
...淮南江左(わいなんこうさ)に和尚より秀でた戒師なく...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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