...――惹(ひ)いては一切人間を禽獣(きんじう)と選ぶことなしと云ふは...
芥川龍之介 「大正十二年九月一日の大震に際して」
...全く禽獣と同じく...
高木敏雄 「比較神話学」
...例の小禽の囀(さえず)りが耳につくだけであった...
徳田秋声 「黴」
...散歩の書生が薄暮池に睡る水禽を盗み捕えることなどは殆ど事実でないような思いがする...
永井荷風 「上野」
...獵禽(とり)の翼や足を縛つたり...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...成湯(せいとう)の徳は禽獣に及びこの女将の仁は蛙を霑(うる)おすと評判で大挙して弔いに往ったは事実一抔啖(くわ)されたので...
南方熊楠 「十二支考」
...禽畜を誘致して和順の意〉...
南方熊楠 「十二支考」
...雄々しい小禽と一房の梢を前景として...
宮本百合子 「餌」
...「尋石聴禽到絶巓...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...それからあの禽獣とか人間とか云う咀(のろ)われた物は...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...代りに禽獣や書物を取り入れた事になる...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...禽獣道が合理視され...
夢野久作 「甲賀三郎氏に答う」
...『人類を禽獣(きんじゅう)の世界に逐(お)い返した』というのがその第三ページであった...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...秘園の孤禽(こきん)は...
吉川英治 「三国志」
...そんな小禽(ことり)が...
吉川英治 「神州天馬侠」
...全国から木石禽獣(きんじゅう)の珍奇をあつめ...
吉川英治 「新・水滸伝」
...禽獣(きんじゅう)に飽(あ)かせてくれ)――と...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...幾多の野禽(やきん)...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
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