...又墨子に引ける尚書には呂刑、大誓、仲之誥等、今の尚書と同名の者の外に、今の尚書と異名同實の禹誓(甘誓)武觀(五子之歌)等があり、同名異實の湯誓などがあり、今の尚書に全くなき術令、相年、禽艾、湯之官刑、禹之總徳等もある...
内藤湖南 「尚書稽疑」
...道路如二禽鹿徑一...
内藤湖南 「卑彌呼考」
...気味悪く人を呼ぶ船饅頭(ふなまんじゅう)の声を塒(ねぐら)定めぬ水禽(みずとり)の鳴音(なくね)かと怪しみつつ新大橋(しんおおはし)をも後(あと)にすると...
永井荷風 「散柳窓夕栄」
...唯名も知れぬ野禽(やきん)の声を聞くばかりである...
永井荷風 「放水路」
...猛禽の消息も気にかかってなりません...
中里介山 「大菩薩峠」
...草木禽獣(そうもくきんじゅう)...
夏目漱石 「模倣と独立」
...珍しい小禽(ことり)の声が騒々しくさへづつてゐた...
林芙美子 「浮雲」
...小禽(ことり)が可愛くさへづつてゐた...
林芙美子 「浮雲」
...しかるに禽獣草木に至っては...
穂積陳重 「法窓夜話」
...何んの水禽か...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...序夕月淡く柳がくれの招き行燈(あんど)に飛ぶ禽(とり)落とす三遊亭圓朝が一枚看板...
正岡容 「小説 圓朝」
...即ち書を茶山に与へて曰く使襄禽獣...
山路愛山 「頼襄を論ず」
...禽獣の真似をして恥じないのであった...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...梟(ふくろう)等の怪禽妖獣の族の所業なるが如く信ぜられおる傾向あり...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...昼を啼(な)く小禽(とり)――木の葉のささやき――そんなものしかなかった...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...光圀は、刀を下ろして、刀の平(ひら)をひたと長作の頸に当てがい、「これから法は犯すな」と、諭し、また家臣へ向っては、「禽獣のため、人を殺すは不仁(ふじん)である...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...それではここで……」小禽(ことり)の声...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
...しからば、『もし穀物、及びその他の全然人間の勤労によって作られる如き野菜類を別とすれば、すべての他の種類の粗生生産物――家畜、家禽、すべての種類の獲物、地中の有用な化石や鉱石類等は、社会が発展するにつれて当然より高価になる...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
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