...深くて防禦物の多い...
石井研堂 「元日の釣」
...あの極めて劣勢なフィンランドが長時日良く優秀装備のソ軍の猛攻を支えた事は今日でもいかに防禦力の大であるかを示している...
石原莞爾 「戦争史大観」
...こういう禍(わざわい)を未然に禦(ふせ)ぐ事が出来たに相違ないが...
伊波普猷 「琉球史の趨勢」
...敵の第一防禦の塹壕内に死んどったんが...
岩野泡鳴 「戦話」
...里見の天海(てんかい)たる丶大(ちゆだい)や防禦使の大角(だいかく)まで引っ張り出して幕下でも勤まる端役を振り当てた下(した)ごしらえは大掛りだが...
内田魯庵 「八犬伝談余」
...こっちでもじゅうぶんの防禦準備をつくらねばなりません...
海野十三 「宇宙戦隊」
...姫の屍体もまたプリゴネと称する薬草の液に浸し麝香草(じゃこうそう)の花を詰めて腐敗を禦(ふせ)ぎ...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...よく帰ってきてくれた」防禦はそう言い言い出てきた...
田中貢太郎 「金鳳釵記」
...右手当向併に海岸防禦之儀...
直木三十五 「南国太平記」
...鬼雄となって我に寇(あだ)なすものを禦(ふせ)ぐべく熊野灘の底深く沈んだこの伯父の遺骨のことであった...
中島敦 「斗南先生」
...近頃は正当防禦(ぼうぎょ)のために...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...武器と防禦力(ぼうぎょりょく)(ふせぐ力)を持っているかを思い出して下さい...
平田晋策 「昭和遊撃隊」
...子宮中の児に滋養分を給し流産を禦(ふせ)ぐと載す...
南方熊楠 「十二支考」
...防禦線の味方から本城への遺書にもひとしいその書状にはまた...
吉川英治 「新書太閤記」
...咄嗟(とっさ)の防禦に狂奔(きょうほん)しているものに違いなかった...
吉川英治 「新書太閤記」
...わが長曾我部方の防禦力は...
吉川英治 「新書太閤記」
...自己の利得の防禦に立たざるを得なくなった...
吉川英治 「平の将門」
...先刻から悪戦苦闘の防禦に必死なところであった...
吉川英治 「宮本武蔵」
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