...藝術を唯方便としてのみ評價せむとする俗人を防禦すればそれで足りるのである...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...防禦威力の増加は...
石原莞爾 「戦争史大観」
...先の日に石や土俵を積んで防禦した...
伊藤左千夫 「水害雑録」
...里見の天海(てんかい)たる丶大(ちゆだい)や防禦使の大角(だいかく)まで引っ張り出して幕下でも勤まる端役を振り当てた下(した)ごしらえは大掛りだが...
内田魯庵 「八犬伝談余」
...沛然(はいぜん)として誰か能(よ)くこれを禦(ふせ)がん」と答えているが...
大隈重信 「永久平和の先決問題」
...サンパウロ発行の反ファシスト新聞「防禦(ラ・ジフェサ)」について...
谷譲次 「踊る地平線」
...空中襲撃の防禦は軍人だけではもう間に合わない...
寺田寅彦 「烏瓜の花と蛾」
...苦み乍らアカイアの軍はやむなく其舟を禦ぐ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...自己の運命を迫害せむとする自由黨に對して防禦の策を講じ...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...上海の上空は一層無防禦で各種のラジオ放送が自由に流れこんでくる...
豊島与志雄 「上海の渋面」
...嵐の中で彼自身の地肌を完全に保存したわたしらえの侵害をあなたらの禦いだのには及ばなかったが根限りあなたらえの侵害を守ろうとしそして囚われの中でわたしらはなお聞いた―――大陸の都市と村々をどよもす風のさゞめきの陰でさらされた舌が一様にひるがえり...
槇村浩 「異郷なる中国の詩人たちに」
...これほど薄弱な防禦(ぼうぎょ)もないわけなのであるが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...防禦の手段を取らなくてはならないと思つたからである...
コロレンコ Vladimir Galaktionovick Korolenko 森林太郎訳 「樺太脱獄記」
...その防禦(ぼうぎょ)にはほとんと手こずっていた...
柳田国男 「海上の道」
...その防禦もないのみか...
吉川英治 「黒田如水」
...彼も細心な防禦法は講じていた...
吉川英治 「私本太平記」
...状には――三月初旬(しよじゆん)このかた新田金吾(義貞)ノ大将当城(白旗城)を取籠(とりこめ)防禦おこたりなしと雖(いへど)も兵糧...
吉川英治 「私本太平記」
...鎮台側の諸所の防禦陣地にも火の手が望まれる...
吉川英治 「日本名婦伝」
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