...福々(ふくぶく)しい顔なんだけれど...
海野十三 「少年探偵長」
...酒があつて飯があつて、そして寝床があつて、ああ幸福々々...
種田山頭火 「其中日記」
...幸福々々(宿もよかった...
種田山頭火 「四国遍路日記」
...まことに幸福々々...
種田山頭火 「松山日記」
...福々しいシャツ姿の男が...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「サレーダイン公爵の罪業」
...もうすこし福々しいお爺さんででもあるならば...
中里介山 「大菩薩峠」
...人相も福々として...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...だんだん福々しい身の上になろうと思うなら...
羽仁もと子 「女中訓」
...夜福々々つて書いてあるンだけど...
林芙美子 「夜福」
...翳りのない明るい福々とした顔をしている...
久生十蘭 「肌色の月」
...見ちがえるように福々と肥り...
久生十蘭 「ハムレット」
...十一年前にロンドンへ来たころは福々しいくらいに肥っていたのがとげとげと痩せ...
久生十蘭 「ハムレット」
...風鐸なりの肉の厚い巨大な耳がちょうど眦(まなじり)の下辺りから顎の辺りまで福々と垂れ下り...
久生十蘭 「魔都」
...福々とした顔でなにかかんがえているふうだったが...
久生十蘭 「ユモレスク」
...その福々しさがのろわしい...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...酒保や女子(おなご)どもまで福々でございます...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...後者は布袋らしく福々しいところは少しもなく...
柳田国男 「山の人生」
...今度は私と向ひ合ひに乘つてゐる福々しい老人が話しかけた...
若山牧水 「熊野奈智山」
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