...欲情の滿足と福利の所有とは...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...稽古通事は品川兵次郎、嘉福喜蔵...
太宰治 「地球図」
...お前が承知してくれさえすりゃあいいことなんだが、………」「どんな方法?」「お前、子供を生んでくれないか、母親になってくれないか? 一人でもいいから子供が出来れば、きっと僕等はほんとうの意味で夫婦になれるよ、幸福になれるよ...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...福子やお袋に云はんと置いとくなはれ...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...而もかの唐土の一詩人がつねにその詩を街上の老嫗にもたらした雅量をもつて君が僕の言葉にきかれるならばそれは僕の幸福といふものだ...
土田杏村 「風は草木にささやいた」
...時には幸福な又同様に時には不幸な根本原理として...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...自分のあらゆる幸福を相次いで卻(しりぞ)けてしまった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...單に個人的幸福を夢みる兩性間の戀愛とは全く別樣のものである事を初めて悟つた...
永井荷風 「新歸朝者日記」
...「困った!」「誰か参りますの」「人が登って来る――しかもその人が、仏頂寺弥助と、丸山勇仙らしい」「えッ、仏頂寺!」と言って、さすがの福松が、今まで晴々していた面(かお)の色をさっと変えました...
中里介山 「大菩薩峠」
...お福を殺す工夫をした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...人の心が不思議だと言つたのは嘘ぢやありませんね」「お前が大福餅を狙(ねら)つて居るのはわかつても...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...暑さに苦しんで――これが何と夢ではあるまいか? この薄福者(ふしあわせもの)の命を断ったそればかりで...
ガールシン 二葉亭四迷訳 「四日間」
...幸福になれるならなつてみろと云つたと話した時の彼の面持を思ふと眠れなかつた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...平福百穂の美しい原画(菊池寛かの)があったが...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...近い将来に幸福な御生活へおはいりになるものと...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...おびただしき幸福を持つことなり...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...お松は只管(ひたすら)身の幸福を神様に感謝しなければならなかった...
矢田津世子 「反逆」
...その頃、彼の郷里、福岡で、豪傑ゴッコをする者は当然、一人残らず頭山満の率ゆる玄洋社の団中に編入されなければならなかった...
夢野久作 「近世快人伝」
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