...此の如き幸福よりも遙かに我等の本質の成長を助ける...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...福富はクリスチャンである...
石川啄木 「葉書」
...幸福に相違ありません...
ヘンリック・イブセン Henrik Ibsen 島村抱月譯 「人形の家」
...少年探偵団の同志たちも幸福だった...
海野十三 「少年探偵長」
...意味の解らない幸福にぶっつかって...
田中貢太郎 「西湖主」
...何で福子にさされまへん...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のおんな」
...・いちにち雨ふり一隅を守つてゐた(木賃宿生活)あんたのことを考へつゞけて歩きつゞけて・大空の下にして御飯のひかり・貧しう住んでこれだけの菊を咲かせてゐる(改作)阿蘇がなつかしいりんだうの花((ひらく))人生の幸福は健康であるが...
種田山頭火 「行乞記」
...彼女の幸福といってはただ...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...憐(あわ)れな子供たちよ! どうあっても彼らの幸福の邪魔となるものか!しかし彼はずいぶん不注意だった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...その躊躇(ちゅうちょ)した瞬間を見て取った福松は...
中里介山 「大菩薩峠」
...さういふ幸福な(?)世界ともなり得るし...
中島敦 「かめれおん日記」
...物質的に幸福な子だから...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...中働(なかはたら)きの福(ふく)かねてあら/\心組(こゝろぐ)みの...
樋口一葉 「われから」
...時に福澤さんは家来は何人お召連(めしつ)れになるかと問(と)うから...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...それ故に俺は俺の幸福の追求のために与へられたる凡ゆる実在の事物に最高の満足を求めて悔なき筈であるものの...
牧野信一 「変装綺譚」
...そしてこの事実は逆に幸福が人格であるという命題をいわば世界史的規模において証明するものである...
三木清 「人生論ノート」
...秦の徐福の童男童女などは...
柳田国男 「海上の道」
...福井貂田が、水晶宮にいたひらめのような女と出現して、しこたまゴム製品を買ってどこかへ消えたころ、私は生田幸子の胸にある真紅の徽章、彼女のエメラルドの海峡から浮びあがって自動扉のスイッチを押して、売品窓からソファに背広のまま仰向けに寝ころんだ売子を敲(たた)き起すと、タヴラ・スゴ六のように、七分の運と三分の医術に身を委託する...
吉行エイスケ 「大阪万華鏡」
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