...彼の詐欺行為は禍根を残した...
...禍根を断ち切るためには、どのような方法があるでしょうか...
...不良社員を即座に雇用しないように、採用時には禍根を残さないよう細心の注意を払う必要があります...
...暴力団との関係を持っていると、何十年も禍根を残してしまいます...
...若者の間で貧困が慢性化して、社会に禍根が残る可能性があります...
...政府ではその禍根を絶つことに腐心した...
伊藤野枝 「転機」
...そうして将来の禍根をいくらかでも軽減するための参考資料にしたいと思うのである...
寺田寅彦 「函館の大火について」
...将来救い難き禍根を淳風美俗のわが国家社会に残すものとして絶対反対す」というのである...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...明らかに、禍根は、久光がいるからではあったが、この陰謀は、久光の手から起っているものではなかったし、久光は、人々の主君であった...
直木三十五 「南国太平記」
...後日に禍根を残すおそれがある...
永井隆 「この子を残して」
...皆様、それを恨むのは間違いです、人は病気で死んだ、災難で死んだといいますけれども、この世で病気に殺されたり、災難に殺されたりした者は一人もあるものではございません……いいえ、いいえ、お聞きなさい、そうです、そうです、人間は決して病気や災難で死んだものではありません、この世につかわされた運命が、そこで尽きたからそれで死ぬのです……今生(こんじょう)の善根が、他生(たしょう)の福徳となって現われぬということはなく、前世の禍根が、今生の業縁(ごうえん)となってむくわれぬというためしはございませぬ……十善の戒行(かいぎょう)を修(しゅ)した報いが、今生において天子の位に登ると平家物語から教えられました、『十善天子の御果報申すもなかなかおろかなり』と平家御入水(ごじゅすい)の巻にございます...
中里介山 「大菩薩峠」
...禍根(かこん)になりかねません...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...無責任な旧幕のものどもが残した禍根でござるのよ...
本庄陸男 「石狩川」
...隠れたる後代の禍根(かこん)であることを知らぬのであった...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...御家の禍根を除くために...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...お家の禍根を断つために彼を斬らなくてはならん」「それは初めからおれが引受けている...
山本周五郎 「夜明けの辻」
...禍根を絶つことは困難ではないだろう...
山本周五郎 「若き日の摂津守」
...いつか禍根となるべき自分の短所を...
吉川英治 「折々の記」
...とまれ禍根は黒木の御所のお人にある――となして鎌倉の特使もかねての最後手段を...
吉川英治 「私本太平記」
...おそらくは」「なぜです」「禍根は...
吉川英治 「私本太平記」
...禍根(かこん)は...
吉川英治 「新書太閤記」
...こっちから行って禍根を絶ッてしまわぬことには」衆議...
吉川英治 「新・水滸伝」
...あの事件が禍根とすれば...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
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