...近畿の禍害を掃蕩するの急務なるを信じたるが為めのみ...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...げに人生の苦痛惨禍(さんか)は...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...自分の例の十個の禍いなど...
太宰治 「人間失格」
...勢必ず操莽(そうぼう)の禍を醸成せん...
田中貢太郎 「続黄梁」
...日本全国戦争の惨禍に脅かされて...
田中貢太郎 「日本天変地異記」
...云わば甚だ他愛のない「筆禍事件」の報告と愚痴のいたずら書に過ぎないが...
寺田寅彦 「随筆難」
...ただ禍を豫言しつ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...軽卒な解決策は却って禍根を将来に残す恐れがあるから...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...この禍(わざわい)が降(くだ)ったのである...
中島敦 「李陵」
...政府の行爲によつて再び戰爭の慘禍が起ることのないやうにすることを決意し...
山浦貫一 「新憲法の解説」
...所謂白禍(はっか)の害毒の最も惨烈なものを看取したに違いない...
夢野久作 「近世快人伝」
...抗日職業者と戰禍をふりすてて...
吉川英治 「折々の記」
...これが更に後の長い社會禍となつたことはいふまでもない...
吉川英治 「折々の記」
...お家の禍(わざわ)いの根たる彼を刺し殺してしまわなければ...
吉川英治 「黒田如水」
...禍福(かふく)は糾(あざな)える縄のごとしとか...
吉川英治 「黒田如水」
...禍いをおのがれ遊ばさぬか...
吉川英治 「三国志」
...致命的な破綻(はたん)をきたす禍(わざわ)いとならない限りもない...
吉川英治 「新書太閤記」
...耕介などに禍(わざわ)いのかかる惧(おそ)れもなくなろうかと思ったまでのことでござる」「お詫び申さねばなりませぬ」と...
吉川英治 「宮本武蔵」
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