...諸君はその研究から利益とともにある禍(わざわ)いを受けているようなことはないか...
石川啄木 「弓町より」
...その他の禍(わざわい)にもそれぞれ天然的または人間的原因あり...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...ヨブに望みし災禍(わざわい)を彼の隠れたる罪の結果と誤断した...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...そしてそれによって生(しょう)ずる惨禍は...
海野十三 「海底都市」
...どてらの禍(か)をくりかえしくりかえし後悔していた...
海野十三 「蠅男」
...日本全国戦争の惨禍に脅かされて...
田中貢太郎 「日本天変地異記」
...これが戦禍と重なり合って起こったとしたらその結果はどうなったであろうか...
寺田寅彦 「天災と国防」
...第一の禍惡觀は重もに學理的の徑路だけを履んで到達することが出來る...
朝永三十郎 「學究漫録」
...こんな荒唐無稽が禍いするのではないか...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...且(か)つ禍福(くわふく)のすべては精霊の告示によるものだと云ふのが...
林芙美子 「浮雲」
...此禍の憂ふ可きもの多くして之を憂る人の少なきは...
福沢諭吉 「帝室論」
...五世に伝えて禍(わざわい)せざるを得ず...
福沢諭吉 「日本男子論」
...不機嫌に曇らされたことも怒(いかり)に禍ひされたこともない...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...「人間は人間界の吉凶禍福...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...血族に禍いのかかるのを承知のうえ...
山本周五郎 「花も刀も」
...それで禍(わざわい)の根を断つために自分を殺そうとしているのだ...
山本禾太郎 「抱茗荷の説」
...この土地ばかりでなくひとたび戦禍(せんか)に見舞われたあとには...
吉川英治 「新書太閤記」
...禍いの根本は、もっと大きなところにあるのだから」汁講(しるこう)一燭台を持って出た...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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