...母の禅尼(ぜんに)の部屋をたずねて...
吉川英治 「新書太閤記」
...友松はなお、その姿を見送りながら、「禅尼どの...
吉川英治 「新書太閤記」
...……ね、禅尼さま、中(あた)ったでしょう」「…………」尼はもうとどめ得ない思い出に、まぶたを抑えたまま、横向きにうなじを折って、何という答えもなかった...
吉川英治 「新書太閤記」
...禅尼どのにも黙って...
吉川英治 「新書太閤記」
...めったに忙(せわ)しない清盛の住居へなどは渡られない禅尼であるのに...
吉川英治 「源頼朝」
...自分には継母にあたる池の禅尼であったが...
吉川英治 「源頼朝」
...禅尼は、悄(しょ)んぼりと泉殿の住居へ帰って行った...
吉川英治 「源頼朝」
...禅尼を見送ってから...
吉川英治 「源頼朝」
...また清盛の義母にもあたるちょうどいい手づるの御方(おんかた)として――池(いけ)の禅尼(ぜんに)へも内密に縋(すが)っている...
吉川英治 「源頼朝」
...ひたすら禅尼からの吉報を心待ちにしているのだった...
吉川英治 「源頼朝」
...禅尼は、宗清が切り出すまでもなく、用向きを察して、「どうしたものぞ、尼の力ではもはやお縋(すが)りの言葉もないが」と、打ち悄(しお)れていう...
吉川英治 「源頼朝」
...「いやいや」宗清は、頭(こうべ)を振って、禅尼を励まし、「清盛様が、無情なお人だなどとは、世評のことで、実は、涙もろくて情には極くお弱い方にちがいございませぬ...
吉川英治 「源頼朝」
...禅尼様にも」「何もかも...
吉川英治 「源頼朝」
...池(いけ)の禅尼(ぜんに)のおすがりと...
吉川英治 「源頼朝」
...池の禅尼の泉殿のほうへ身を移されて...
吉川英治 「源頼朝」
...しかしその禅尼も既にみまかって...
吉川英治 「源頼朝」
...池の禅尼(ぜんに)が在世中...
吉川英治 「源頼朝」
...「私にとっては忘れられない池(いけ)の禅尼(ぜんに)のお位牌です」と...
吉川英治 「源頼朝」
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