...禁裏御用達という言葉もあるように、かつては宮中でしか使用できなかった品物を意味することもある...
...「禁裏の裏」という表現は、禁裏の中でも皇居東御苑内にある対苑のことを指す...
...現行の皇室典範では、天皇一代限りで禁裏からの出たり入ったりを可能にする条項があるが、歴史的には女性や傍系の親王など男性でも禁裏に立ち入ることは許されなかった...
...寛政年間には、町役人の新たな地位や、禁裏の運営改革が行われた...
...それでは禁裏(きんり)さまや公方(くぼう)さまにも恐れ多い...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...「過日、斉彬公の御前へ罷り出ました節、君より、天下の形勢に就いて、御言葉がござりました」「わしも聞いた」名越は、煙を、天井の方へ吹き出しながら「それで――」「その夜――いろいろと、思案仕りましたが、禁裏の御気配、京都へ集まっております浪人共の正論、引続く不作、窮民の増加、異国船の頻々(ひんぴん)たる来訪...
直木三十五 「南国太平記」
...思いを禁裏勤王に馳せ...
直木三十五 「南国太平記」
...お万殿というのは禁裏のお使か...
中里介山 「大菩薩峠」
...これも幾分を禁裏に献上したのである...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...『十問最秘抄』と『樵談治要』と『心経』とをば禁裏に進上した...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...禁裏の御用もたくさんあるので...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...禁裏当番かつは御連歌の御催しがあるので実隆にとりては是非祗候すべきはずの日にも...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...その功によって禁裏から青(せいふ)三百疋を賜わったこともある...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...禁裏からしばしば書写の命を受けたことは...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...九月十三日をもって恭しくこれを禁裏に奉献すると畏くも禁裏からは...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...禁裏でも等閑(なおざ)りの献上物のごとく見過ごされず...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...明応七年十一月には禁裏からして三荷二合の酒肴を宗祇法師に下さるることになった...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...禁裏(きんり)に招かれた大臣たちの警護の武士の一団に...
山川方夫 「菊」
...おそらくはじめて見るのだろう禁裏の...
山川方夫 「菊」
...いっそ禁裏さまに盾つく者より悪いということを...
山本周五郎 「新潮記」
...京坂間は物情騒然たるものがあった、禁裏を開放して、民衆を入れるなどということが例の少ないばかりでなく、社会情勢と一致しない...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...禁裏のお牛場(うしば)で...
吉川英治 「宮本武蔵」
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