...総じて自害は切支丹宗門の禁ずるところに御座候間...
芥川龍之介 「糸女覚え書」
...如何(いか)なる智者もこれを能(よ)く禁ずる事なしという有様となった...
大隈重信 「三たび東方の平和を論ず」
...雄気勃々(ぼつぼつ)として禁ずる能わざるものにおいてをや...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...閣下たとひ愛國の至情自ら禁ずる能はざるものあるも閣下の健康到底之れに堪へざるを奈何せんや...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...今後私の許可なくして書くことを一般に禁ずる...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...苦笑いを禁ずることができません...
中里介山 「大菩薩峠」
...葡萄の美酒に惑溺して自からこれを禁ずるを知らず...
福沢諭吉 「経世の学、また講究すべし」
...仮令(たと)い悪い事でも頓(とん)に禁ずることは宜(よろ)しくない...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...道中の一事でも血気の熱心は自(おのず)から禁ずることが出来ず...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...他人のこれに死するものあるを見れば慷慨惆悵(こうがいちゅうちょう)自(おのず)から禁ずる能(あた)わず...
福沢諭吉 「瘠我慢の説」
...どうしても多少の己惚(うぬぼれ)の萌すのを禁ずる事が出来ない...
アルベエル・サマン Albert Samain 森林太郎訳 「クサンチス」
...「緋と金銀は曲芸師及び遊女以外のすべての者にこれを禁ずる」と...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...まるで動くことを禁ずるようなものだ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...私はラスキンとモリスとがよくもかくまでに工藝を愛し考えかつ行おうとしてくれたかに感激の情を禁ずることができぬ...
柳宗悦 「工藝の道」
...佇徊(ちょかい)時を久しくして去り難い想いを禁ずることが出来ないでしょう...
柳宗悦 「民藝四十年」
...番頭にそれを禁ずる権限はない...
山本周五郎 「ちくしょう谷」
...ゾッとするのを禁ずる事が出来ない...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...嘔吐感を禁ずることができなかった...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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