...自(おのづか)ら口辺の微笑を禁ずる事能はず...
芥川龍之介 「開化の殺人」
...野犬撲殺(ぼくさつ)を禁ずると云っている...
芥川龍之介 「白」
...何がなき心強さと嬉しさを禁ずることが出来なかつた...
石川啄木 「鳥影」
...第三の者には結婚を禁ずる...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...なんだかそこに名状のできない物足りなさあるいは一種のはかなさとでもいったような心持ちがするのを禁ずる事ができなかった...
寺田寅彦 「案内者」
...ともかくも父親たる者にその子の葬式を營むことを禁ずるわけにはゆかないから...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...彼はみずから禁ずることができなかったのである...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...」「僕が君に決闘を禁ずるんだ...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...苦笑とを禁ずることができません...
中里介山 「大菩薩峠」
...特に身体からの排泄物を触ることを禁ずるペルシャ人の宗教的な原則から考えると...
マクス・ノイバーガー Max Neuburger 水上茂樹訳 「医学の歴史」
...政府が盆踊を禁ずるのも...
萩原朔太郎 「小泉八雲の家庭生活」
...哀憫の情を禁ずることが出来ず...
長谷健 「天草の春」
...他国民に対してこれを禁ずるは...
穂積陳重 「法窓夜話」
...馬医この国に入るを禁ずるによると...
南方熊楠 「十二支考」
...そして彼女たちの子供がどんなに危険な状態になろうと自らこれに授乳することを禁ずるばかりでなく...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...英気勃々(ぼつぼつ)としてわれながら禁ずることが出来ない,どこへどうこの気力を試そうか...
矢崎嵯峨の舎 「初恋」
...当時栗山の名が如何計(いかばか)り文学社会に重かりしかを思へば彼の一言が電気の如く少年頼襄をして鼓舞自ら禁ずる能はざらしめたるや知るべきのみ...
山路愛山 「頼襄を論ず」
...東寺の坊主らはすでにフロイスの隠匿を禁ずる触れを出していた...
和辻哲郎 「鎖国」
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