...一笑を禁ずる能(あた)はず...
芥川龍之介 「大正十二年九月一日の大震に際して」
...しかしそれを真理と名付けることは禁ずるというのであった...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...これぞハツバス・ダアダアが禁ずるところとおもひ/\...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...堂内に入るものは帽子を脱することを禁ずると...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...ピストルの使用を禁ずる...
海野十三 「奇賊悲願」
...参考になるものは一つもないぞ」一郎は失望を禁ずることができなかった...
海野十三 「未来の地下戦車長」
...というようないまいましい感を抱くのを禁ずる事が出来ず...
太宰治 「人間失格」
...なんだかそこに名状のできない物足りなさあるいは一種のはかなさとでもいったような心持ちがするのを禁ずる事ができなかった...
寺田寅彦 「案内者」
...雄気勃々(ぼつぼつ)として禁ずる能わざるものにおいてをや...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...むしろ彼の苦衷(くちゅう)を了(りょう)するの禁ずる能(あた)はざるを覚う...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...もし君にそれだけの価値がなかったらピアノに手を触れることを禁ずるよ...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...またその土地の舟以外の舟で渡るという事は幕府の禁ずる所であった...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...譬(たと)えば天下に乞食を禁ずるの法はもとより公明正大なるものなれども...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...どうしても多少の己惚(うぬぼれ)の萌すのを禁ずる事が出来ない...
アルベエル・サマン Albert Samain 森林太郎訳 「クサンチス」
...そうして絶大な希望を協団に抱くことを禁ずることができぬ...
柳宗悦 「工藝の道」
...富籤(とみくじ)は禁ずるなどという...
山本周五郎 「柳橋物語」
...微笑を禁ずる事が出来なかった...
夢野久作 「暗黒公使」
...今この書を前にして広く世間の人々にこの書の功徳を宣揚したいとの念を禁ずることができない...
和辻哲郎 「孔子」
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