...鬱勃(うつぼつ)たる雄心をも禁ずること能(あた)はず...
芥川龍之介 「続野人生計事」
...禁ずる事が出来ると云う決心ではない...
芥川龍之介 「忠義」
...何がなき心強さと嬉しさを禁ずることが出来なかつた...
石川啄木 「鳥影」
...堅く軍医の禁ずるところであった...
梅崎春生 「桜島」
...遺伝性の悪病患者には強制的に生殖を禁ずることも出来る...
丘浅次郎 「人類の将来」
...つひ皮肉な微笑を禁ずることができなくなる(sich einer Sache enthalten)...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...というようないまいましい感を抱くのを禁ずる事が出来ず...
太宰治 「人間失格」
...なんだかそこに名状のできない物足りなさあるいは一種のはかなさとでもいったような心持ちがするのを禁ずる事ができなかった...
寺田寅彦 「案内者」
...禁ずる能(あた)わざらしむるものあり...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...伝聞(きくなら)く北米合衆国においては亜米利加印甸人(アメリカインデアン)に対して絶対に火酒(ウイスキー)を売る事を禁ずるは...
永井荷風 「妾宅」
...要するに吾人は足利時代の文物に對して不安の念を懷くのを禁ずることが出來ないのである...
原勝郎 「足利時代を論ず」
...譬(たと)えば天下に乞食を禁ずるの法はもとより公明正大なるものなれども...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...甘(かん)をなめて自から禁ずるを知らず...
福沢諭吉 「経世の学、また講究すべし」
...誠に一片の衷情(ちゅうじょう)禁ぜんとして禁ずる能(あた)わざるものあればなり...
福田英子 「妾の半生涯」
...けだし癩に対する同情を禁ずる能わざるに出でしものにて...
光田健輔 「小島の春」
...馬医この国に入るを禁ずるによると...
南方熊楠 「十二支考」
...真に末世の観を禁ずることができませぬ...
柳宗悦 「民藝とは何か」
...今後こういうことは固く禁ずる...
山本周五郎 「ちくしょう谷」
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