...野犬撲殺(ぼくさつ)を禁ずると云っている...
芥川龍之介 「白」
...我々は天の橋立に大敵と戦ふ重太郎には衷心(ちうしん)の不安を禁ずることは出来ぬ...
芥川龍之介 「僻見」
...豊作にも小作料は割増しをせぬ代りどんな凶作でも割引は禁ずる事...
有島武郎 「カインの末裔」
...書して茲(ここ)に至り吾人は実に悵然(ちやうぜん)として転(うた)た大息を禁ずる能はざる者に候...
石川啄木 「渋民村より」
...独り事業ちょう念は頻(しきり)に胸中に勃興してほとんど禁ずる能(あた)わざるに至れり...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...胸の躍るのを禁ずることが出来ませんでした...
江戸川乱歩 「湖畔亭事件」
...何よりもアルコールを節すべし(禁ずることはとうてい出来ない)...
種田山頭火 「其中日記」
...閣下たとひ愛國の至情自ら禁ずる能はざるものあるも閣下の健康到底之れに堪へざるを奈何せんや...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...どうもこれを禁ずる訳には参りかねるので...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...我が国人は教育の熱心自から禁ずること能わず...
福沢諭吉 「慶応義塾学生諸氏に告ぐ」
...自から禁ずること能はざる所のものなれば...
福澤諭吉 「人生の樂事」
...悪習既(すで)に性(せい)を成して自(みず)から禁ずることの出来なかったと云うことも...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...塾中の生徒は長者に対するのみならず相互(あいたがい)の間にも粗暴無礼は固(もと)より禁ずる所なれども...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...平行の延長という考えをいっさい禁ずるということを...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「マリー・ロジェエの怪事件」
...「緋と金銀は曲芸師及び遊女以外のすべての者にこれを禁ずる」と...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...そして彼女たちの子供がどんなに危険な状態になろうと自らこれに授乳することを禁ずるばかりでなく...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...「やるつもりのないことを禁ずると思うか」「よくお考えになったでしょうね」「ここの生活は辛い」と隼人が云った...
山本周五郎 「ちくしょう谷」
...だからこの際宣教師を追放しキリスト教を禁ずるということは...
和辻哲郎 「鎖国」
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