...自(おのづか)ら口辺の微笑を禁ずる事能はず...
芥川龍之介 「開化の殺人」
...精神病にかかった者は全治してもなお三年間は結婚を禁ずるとか...
丘浅次郎 「民種改善学の実際価値」
...微笑を禁ずることが出来ない...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...というようないまいましい感を抱くのを禁ずる事が出来ず...
太宰治 「人間失格」
...これを聞いた時に私は微笑を禁ずる事が出来なかった...
寺田寅彦 「鑢屑」
...もし君にそれだけの価値がなかったらピアノに手を触れることを禁ずるよ...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...「……各種の団結を作らんとして区隊の者を引き抜くことを禁ずるために...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...追懐の情禁ずべからず...
永井荷風 「偏奇館漫録」
...同時に人格の反射から来るその人に対しての嫌悪(けんお)の情も禁ずる事が出来なかった...
夏目漱石 「道草」
...要するに吾人は足利時代の文物に對して不安の念を懷くのを禁ずることが出來ないのである...
原勝郎 「足利時代を論ず」
...士君子たる者の禁ずべきものなれば...
福沢諭吉 「慶応義塾新議」
...むこう見ずな禁ずべき企図なのだ...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...公共の職務や交際にかかずらうことを禁ずるものであるから...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...この病人に水を禁ずるなんて最もいけないことだったといった...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...「やるつもりのないことを禁ずると思うか」「よくお考えになったでしょうね」「ここの生活は辛い」と隼人が云った...
山本周五郎 「ちくしょう谷」
...貿易を禁ずれば寇となる連中であったのである...
和辻哲郎 「鎖国」
...東寺の坊主らはすでにフロイスの隠匿を禁ずる触れを出していた...
和辻哲郎 「鎖国」
...だからこの際宣教師を追放しキリスト教を禁ずるということは...
和辻哲郎 「鎖国」
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