...すると山田の家にのみ祟るとは思えなかった...
江見水蔭 「丹那山の怪」
...一に何ぞ梅に祟るや...
大町桂月 「吾嬬の森」
...猫も憎けれど、祟るもの也...
大町桂月 「猫征伐」
...その絵像と木像とが俺に祟るから...
田中貢太郎 「頼朝の最後」
...現在の生活にまで祟ることになつたのであつた...
徳田秋聲 「余震の一夜」
...神樣を取除けると必ずそれが祟るといふので...
内藤湖南 「近畿地方に於ける神社」
...きっと祟るもので...
中里介山 「大菩薩峠」
...それでも祟るので鎮護のために宇佐から八幡宮を勧請したのであると伝えている...
中山太郎 「屍体と民俗」
...私ども一家に祟る人間を捜し...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...本当に祟るものでしょうか」「さア...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...まさかその槍が祟るとか何んとかいふ子供騙しのやうな話ぢやあるまいな」「飛んでもない...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...何んだって斯(こ)う俺達に祟るんだろうなア」「おや?」「役人方の見廻りだよ...
野村胡堂 「礫心中」
...どう祟るくらいのことは心得ているから...
久生十蘭 「うすゆき抄」
...この俺に祟ることなんだらう...
牧野信一 「「悪」の同意語」
...かりに島伝へ祟るとしてももっとその一家の一人一人へ祟っていく凄惨さを中心に掘り下げていったなら...
正岡容 「我が圓朝研究」
...盗人のために殺され怨(うら)んで祟るからという...
南方熊楠 「十二支考」
...時には、酒毒、九族にも祟る...
吉川英治 「折々の記」
...もし木の精が祟るなら曹操へ祟るだろう...
吉川英治 「三国志」
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