...わが社の社長は、常に平満な物腰で接客している...
...平満な表情をしている先生は、生徒から人気がある...
...平満な気持ちで、穏やかに解決することが大切だ...
...平満な人間関係を築くためには、相手に対する理解が必要だ...
...彼女の平満な性格は、周りから好かれる要因のひとつである...
...しかし給料については最初の約束と違うので私は不平満々である...
井上貞治郎 「私の履歴書」
...その頃読売新聞の社内の空気が面白くなくて紅葉は不平満々だったから...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...僕は、ことしの夏休みは合宿に加わらないつもりだったから、かえって好都合なのだが、大沢、松村の両先輩にとっては、楽しみが一つ減ったわけだから、不平満々だ...
太宰治 「正義と微笑」
...魚は呉王の神像の前へ往って不平満々たる詞(ことば)で祈った後で廊下へ往って寝ていた...
田中貢太郎 「竹青」
...彼女はいきり立った不平満々たる調子で...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...くよくよしてる不平満々たる小人の魂を最もよく相近づけるものは...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...不平満々たる内密な寸簡をしたためた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...番町の駒井能登守」「エ?」不平満々で横を向いて絵本の空読みをしていたお絹が...
中里介山 「大菩薩峠」
...不平満々の体(てい)であるその前に...
中里介山 「大菩薩峠」
...節倹令に不平満々たる大奥の女共が動き出した為で...
野村胡堂 「礫心中」
...いつも憤(おこ)つてゐるのか不平満々なのかわからぬ気の青ンぶくれで...
牧野信一 「月あかり」
...既におかくは家督を孫に譲つて馬耳東風なので不平満々なのです...
牧野信一 「月あかり」
...どうして俺達ばっかりコンナに非道(ひど)い眼に逢わされるのか……なぞと不平満々でいると...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...等々力久蔵に計られたかなと不平満々の捨科白(すてぜりふ)を残して立去るところであった...
夢野久作 「二重心臓」
...意気地なく恐がる人間のせいだろ」不平満々なのである...
吉川英治 「三国志」
...もちろん不平満々たる色をあらわしてではあったが...
吉川英治 「三国志」
...――じっと家兄に睨みつけられると、不平満々ながら、やがて沓音(くつおと)を鳴らして立去ってしまった...
吉川英治 「三国志」
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