...さわらぬ神に祟りなしとばかりに...
海野十三 「少年探偵長」
...シカゴ博覧会に出す猿を彫っていてうまく行かなかったりするのも厄が祟(たた)っていると思い...
高村光太郎 「回想録」
...時平の子たちや孫たちが天神の祟(たゝ)りと云うことを神経に痛んで...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...お姫様の祟(たた)りだ...
中里介山 「大菩薩峠」
...稲荷様の祟(たた)りというようなことを...
中里介山 「大菩薩峠」
...もう祟(たた)りはございますまいと存じます――寝かして置くのも惜しいものですが...
中里介山 「大菩薩峠」
...おれと山嵐には一銭五厘が祟(たた)った...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...酔が言わせる過言が祟って...
野村胡堂 「江戸の火術」
...二与力笹野新三郎一家に対する不思議な祟(たた)りは...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...その死人の手紙が祟(たゝ)つて居るのかえ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...その祟りだらうと僕がからかふと...
堀辰雄 「夏の手紙」
...その祟(たた)りで煩い死んだと伝う(『新著聞集』報仇篇)...
南方熊楠 「十二支考」
...だが祟りを怖れて売り払うようにとの夫人の諫(いさ)めも公の熱愛を曲げる力がなかった...
柳宗悦 「民藝四十年」
...――水のあとの無理が祟(たた)ったらしい...
山本周五郎 「柳橋物語」
...仕立屋なぞは衣裳の祟(たた)りだなぞと蔭口を云っていたそうですが...
夢野久作 「押絵の奇蹟」
...よく今まで何事もありませんでしたな」「されば、人からも、たびたび同じ注意をうけましたが、祟りどころか、先頃、檀渓の難をのがれ、九死に一生を得たのはまったくこの馬の力でした」「それは、主を救うたともいえましょうが、馬が馬自身を救ったのだともいえましょう...
吉川英治 「三国志」
...間者を斬ると徳島城へ祟(たた)りをする――というのは...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...あとの祟(たた)りが恐いし...
吉川英治 「宮本武蔵」
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