...必ず稲荷様の祟あるべしとて大いに恐れていたが...
井上円了 「おばけの正体」
...加うるに艶妻が祟(たたり)をなして二人の娘を挙げると間もなく歿(ぼっ)したが...
内田魯庵 「淡島椿岳」
...「青銅ランプの呪い」にはエジプト古墳発掘の祟(たた)りによる人間消失の奇蹟が...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...……怨霊の祟(たた)りが...
橘外男 「棚田裁判長の怪死」
...「遍照岡崛ノ枯枝落葉毫釐モ之ヲ採ルトキハ厳祟ヲ施ス...
谷崎潤一郎 「覚海上人天狗になる事」
...坊主を欺(だま)すと七代祟(たた)るということだから...
中里介山 「大菩薩峠」
...祟りを怖れぬ人にはあけっぱなし……」知って無理を通そうとするから...
中里介山 「大菩薩峠」
...是も全く十七八の別嬪の祟と思ふ御用心三五七明治三十九年五月二十六日 午後三時―四時 本郷區駒込千駄木町五十七番地より廣島市猿樂町鈴木三重吉へ拜啓漾虚集が出來ました一部あげます...
夏目漱石 「鈴木三重吉宛書簡―明治三十九年」
...性質(たち)の悪い金を借り始めたのが転々して祟(たた)っているんだと云う事を聞いた...
夏目漱石 「それから」
...喉仏に祟(たた)るとは知らなかったよ」「無駄はもう沢山だ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...銅脉(贋金(にせがね))を拵へる相談ぢやあるまいな」「こちとらの雁首(がんくび)に祟(たゝ)るやうな物騷な話ぢやありません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...この妖怪の後を追った祟りであろうと...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...徹夜の無理が祟ったのだ...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...T「天狗の祟りが怖ろしう御座るぞ」ハテ困った...
山中貞雄 「武蔵旅日記」
...――水のあとの無理が祟(たた)ったらしい...
山本周五郎 「柳橋物語」
...神霊の祟(たた)りをそなたは恐れぬのか」「恐れません...
吉川英治 「三国志」
...関羽の霊でも祟(たた)っているのではあるまいか――」などと時々気に病んでいたりした...
吉川英治 「三国志」
...未開土にはまたもっと素朴な原始教そのままの祟りとか...
吉川英治 「平の将門」
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