...村内一般に必ず神の祟(たたり)あるべしと大いに恐れおりしが...
井上円了 「おばけの正体」
...何やらの祟(たた)りや云うてのんし...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...これらの事どもをも 菅神の祟なりと世に流布(るふ)せしは 菅公の冤謫(ゑんてき)を世の人哀(あはれみ)戚(なげ)きたるゆゑとかや...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...二心(ふたごころ)を持つたものは屹度祟(たゝ)られると言ひ伝へてゐる...
薄田泣菫 「茶話」
...ある年は母がひどい腸加答児(カタル)に罹って半年ほど後までも祟られた...
寺田寅彦 「小さな出来事」
...後の祟(たた)りの恐ろしさがいつも心を鈍らせた...
徳田秋声 「爛」
...古着の長襦袢が祟(たた)りそこねたのである...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...地にそれをながめた人に祟(たた)りがある...
中里介山 「大菩薩峠」
...その場限りで祟(たたり)がなければこれほど旨(うま)いものはない...
夏目漱石 「虞美人草」
...二年前に御處刑(おしおき)になつた蝙蝠冠兵衞が祟(たゝ)るんだから變ぢやありませんか」「待つてくれ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...死んでまでも祟(たゝ)るお才といふ女が...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...医者が先に立ってこれはなにかの祟りでしょうと言うんだそうですから...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...その祟(たた)りで煩い死んだと伝う(『新著聞集』報仇篇)...
南方熊楠 「十二支考」
...冀(こいねがわ)くは祟(たた)るなかれ恨むなかれ云々」と...
柳田國男 「地名の研究」
...必ず祟(たたり)あるべしと思案(しあん)せしが...
柳田国男 「遠野物語」
...S・O・S小僧に祟(たた)られてんだ」「でも小僧はモウ居ねえってんじゃねえか」「居るともよ...
夢野久作 「難船小僧」
...何百何千の女の祟(たた)り記者は私娼公娼の廃絶論に満腔の敬意を払うものである...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...婆のあとの祟(たた)りも空恐ろしい...
吉川英治 「新・水滸伝」
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