...嗔恚の祟(たた)りはそこにもある...
芥川龍之介 「俊寛」
...必ず稲荷様の祟あるべしとて大いに恐れていたが...
井上円了 「おばけの正体」
...おお不幸なアンチの闘士!野郎は藁蒲団の上で考えた軍隊に祟られ通しで貧乏つづきの家庭の事を老父は征露丸を売って腹を干させた――名誉の勇士になった許りに三人の兄貴は軍曹までこぎつけたが肩章だけでは飯は食えぬ肋膜をやられては働けぬそして兄貴は白骨になって帰って来た何のために? 誰のためにおおみじめなアンチの闘士!そのうち戦争が始った村の若者達はおくられた...
今村恒夫 「アンチの闘士」
......
伊良子清白 「孔雀船」
...邪鬼が祟りをして...
田中貢太郎 「牡丹燈記」
...清姫様の祟りでとてもやりきれねえ」夫婦喧嘩をすることにおいて有名な駕丁(かごや)の松が茶々を入れる...
中里介山 「大菩薩峠」
...その祟(たた)りで...
中里介山 「大菩薩峠」
...しまいには静さに祟(たた)られたようなこの暑い苦しみを痛切に感じ出した...
夏目漱石 「行人」
...喉仏に祟(たた)るとは知らなかったよ」「無駄はもう沢山だ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...その祟(たゝ)りも考へなきやなりません」主人金兵衞は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...なにかの祟りだとしか思えないではないか...
久生十蘭 「重吉漂流紀聞」
...祟(たた)りから逃れられないのか...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...その祟(たた)りで煩い死んだと伝う(『新著聞集』報仇篇)...
南方熊楠 「十二支考」
...後の祟りも無かりしとぞ...
柳田国男 「山の人生」
...「S・O・Sの野郎……骸骨(ほね)になってまで祟(たた)りやがったんだナ……」船長(おやじ)が突然(だしぬけ)に振返って俺の顔を見た...
夢野久作 「難船小僧」
...「鬼女の仮面(めん)だけに祟(たた)りでもするか...
吉川英治 「江戸三国志」
...ですから祟りは祟りとして...
吉川英治 「三国志」
...村の祟(たた)りになるだけじゃ」「ふム……」沢庵が何かを考えているのをもどかしがって...
吉川英治 「宮本武蔵」
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