...第四八項 稲荷の祟先年...
井上円了 「おばけの正体」
...必ず稲荷様の祟あるべしとて大いに恐れていたが...
井上円了 「おばけの正体」
...後の祟(たた)りの恐ろしさも考えねばならない...
海野十三 「蠅男」
...私としては飲み過ぎた祟りであり...
種田山頭火 「道中記」
...『註文帳』は廓外の寮に住んでいる娼家の娘が剃刀(かみそり)の祟(たたり)でその恋人を刺す話を述べたもので...
永井荷風 「里の今昔」
...どうしてまあそんなに祟(たた)るんだろう」「俺(おい)らが口惜しいから口を利かねえでいるとお役人が...
中里介山 「大菩薩峠」
...小野さんは障(さわ)らぬ神に祟(たたり)なしと云う風で...
夏目漱石 「虞美人草」
...これも親譲りの無鉄砲が祟(たた)ったのである...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...後の祟(たた)りを恐れて隠してしまったことだけは確かです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...泉屋へ祟(たゝ)つた曲者の最後の仕事でせう...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...後の祟(たゝ)りを怖れて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「銭形の親分、又飛んだことでお骨を折らせます、こう祟られちゃ、私もやり切れませんよ」主人の岩太郎が縁側から挨拶をして居ります...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...丑寅の方位に当る南天の樹の祟りであつた...
萩原朔太郎 「易者の哲理」
...若いとき身を持ち崩した祟(たた)りで...
堀辰雄 「三つの挿話」
...この俺に祟ることなんだらう...
牧野信一 「「悪」の同意語」
...されど甲の字と乙の字と取り違へたるほどの大誤謬(祟タタルを崇アガムに誤るが如き)は厳しくこれを正さざるべからず...
正岡子規 「墨汁一滴」
...仕立屋なぞは衣裳の祟(たた)りだなぞと蔭口を云っていたそうですが...
夢野久作 「押絵の奇蹟」
...肉親たちがみな持明院派の公卿だったことの祟(たた)りであったのはいうまでもない...
吉川英治 「私本太平記」
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