...立所(たちどころ)に神罰(しんばつ)が降(くだ)るであろう...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...疫病に神罰を認め苦行によつてその救済を計らんとせる時吾人が今日有するが如き衛生上の観念は微塵もなかつたのである...
エレン・ケイ 伊藤野枝訳 「恋愛と道徳」
...(ある人はスリルといえばこの恐怖の激情だけのように考えているかも知れないが、字典も明示している通り、スリルはむろん恐怖に限るものではない)人ごろし、血みどろ、一寸だめし五分だめし、逆磔刑、鋸(のこぎり)引き、その他殺人と刑罰との肉体的スリル、人体解剖、毒殺、疾病(しっぺい)、手術などの医学的スリル、世界中を敵として逃げ廻る犯罪者の身の置きどころもないたえ難い恐怖、追われるもののスリル、断崖、高層建築などの墜落恐怖、猛獣、蛮人などから感じる冒険スリル、一方にはまたお化け、幽霊、生霊、神罰、仏罰、心霊現象などの不可知なるものから生ずるスリルなどがこれである...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...此地の人鳥を捕かあるひは喰(くらへ)ば立所(たちどころ)に神罰(しんばつ)あり...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...掠(かすむ)れば即座(そくざ)に神罰(しんばつ)あるゆゑなり...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...神罰なんぞ恐れんや...
太宰治 「二十世紀旗手」
...「今の女、今の女って、私が話していた女のことかな、二十七八の脂の乗った、こたえられねえ年増(としま)だが、ありゃ水神様だ、人間がへんな気でも起そうものなら、それこそ神罰で、眼が潰(つぶ)れるか、足が利かなくなるか」老人の話はたわごとに近いものであった...
田中貢太郎 「春心」
...それに対する神罰としての死の観念とを...
田辺元 「メメント モリ」
...ゴモラのような神罰か...
寺田寅彦 「ロプ・ノールその他」
...何か人間どもの悪事を見つけたら神罰を加えてやろうとねらっているお方にしてしまっている...
永井隆 「この子を残して」
...神罰はあらたかだぜ」平次は斯んな事を言ひ乍ら...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ためらい無く永遠かつ無限の神罰を宣告するのである...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...その制裁を神罰となし...
穂積陳重 「法窓夜話」
...何しろ不動祠畔の蟇へ石を投付けたその上に、そこの滝壺へ小便をしたと云ふのだから、神罰、忽所(たちどころ)に至つて滝の水のいろが変つたとても仕方がない...
正岡容 「落語家温泉録」
...そんなことをすれば世の中全体が神罰をこうむるとともに...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...死霊ヲ憑(つ)ケル」「神罰...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...いわば神罰と見なすべき奴――...
吉川英治 「江戸三国志」
...それにしても神罰などの怖れはない...
和辻哲郎 「夢」
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