...されば立ち所に神罰を蒙って...
芥川龍之介 「妖婆」
...立所(たちどころ)に神罰(しんばつ)が降(くだ)るであろう...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...疫病に神罰を認め苦行によつてその救済を計らんとせる時吾人が今日有するが如き衛生上の観念は微塵もなかつたのである...
エレン・ケイ 伊藤野枝訳 「恋愛と道徳」
...信ぜざる人は神罰を受くべき理なり...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...「今の女、今の女って、私が話していた女のことかな、二十七八の脂の乗った、こたえられねえ年増(としま)だが、ありゃ水神様だ、人間がへんな気でも起そうものなら、それこそ神罰で、眼が潰(つぶ)れるか、足が利かなくなるか」老人の話はたわごとに近いものであった...
田中貢太郎 「春心」
...それに対する神罰としての死の観念とを...
田辺元 「メメント モリ」
...ゴモラのような神罰か...
寺田寅彦 「ロプ・ノールその他」
...神罰はあらたかだぜ」平次は斯んな事を言ひ乍ら...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ためらい無く永遠かつ無限の神罰を宣告するのである...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...妻を虐待して神罰を被(こうむ)る勿(なか)れと...
福沢諭吉 「女大学評論」
...虚言すれば神罰立ちどころに至ると心得...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...カトリックの神を持ちだして神罰のことを言って本気に熱烈に不良青年を叱っていた人を見たことがあります...
三好十郎 「清水幾太郎さんへの手紙」
...必ず冥々(めいめい)の裏(うち)に神罰を蒙(こうむ)るであろうというのである...
森鴎外 「渋江抽斎」
...(c)罰を受ける者の気に入るようなものは刑罰とは見なされないし、神罰は、神の正義をあらわし我々にとって懲戒となるためには、我々の完全な不同意を前提とする...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...かなり怖ろしい神罰があります...
柳田国男 「山の人生」
...地上の国は人間の原罪に対する神罰の表現だとしたりするために...
矢部貞治 「政治学入門」
...生前の神罰、死後の地獄また在ることなし...
夢野久作 「悪魔祈祷書」
...いわば神罰と見なすべき奴――...
吉川英治 「江戸三国志」
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