...案外神経質になるもののようですな...
梅崎春生 「凡人凡語」
...この上強いて気になることを神経質に数えあげるならば...
海野十三 「赤耀館事件の真相」
...おつれあい様に対しまして……」帆村は一つの機微にも神経質になることがあった...
海野十三 「断層顔」
...要するに彼女は野生の獣で、これに比べると綺羅子の方は、物の言いよう、眼の使いよう、頸(くび)のひねりよう、手の挙げよう、総(す)べてが洗煉(せんれん)されていて、注意深く、神経質に、人工の極致を尽して研(みが)きをかけられた貴重品の感がありました...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...神経質にヒク/\蠢(うご)めく鼻が附いてゐた...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...ひどく神経質になつて病状を根掘り葉掘り訊くものだが...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...神経質に閉めたことのあったのを...
コナン・ドイル 三上於莵吉訳 「空家の冒険」
...神経質に語り出した...
コナン・ドイル 三上於莵吉訳 「暗号舞踏人の謎」
...「今日はどうしてそんなに笑ってばかりいるの?」葉子は神経質に詰(なじ)った...
徳田秋声 「仮装人物」
...早くさ」と彼女は神経質に叫んだ...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...かすかに神経質におののくのを...
豊島与志雄 「幻の園」
...自分に見せるために自分で色々の所作を神経質に演じている訳だ...
中島敦 「狼疾記」
...しかし、壁際の床の上の靴跡を見ると、壁から二センチほど離れたところにキチンと踵を揃えたのみならず、神経質に、極めて焦立たしそうにたびたび足を踏み変えている...
久生十蘭 「魔都」
...酔はぬときよりも神経質になるものだとおもつた...
牧野信一 「浪曼的月評」
...さほ子は神経質になった...
宮本百合子 「或る日」
...変に神経質になるのはよくないねという声もきこえるし...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...神経質になるからいかん...
室生犀星 「童子」
...とても神経質になっちまったよ――」「だからお止しなさい...
蘭郁二郎 「睡魔」
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