...哀しい出来事があって、しばらく傷神気分が続いている...
...ただ何とも言えない神気(しんき)が...
芥川龍之介 「秋山図」
...』と、元来の下戸の得には、僅一二杯の酒にて、陶然酔境に入り、神気亢進、猩々(しょうじょう)顔に、塩鰯(しおいわし)の如き眼して、釣談泉の如く、何時果つべしとも測られず...
石井研堂 「元日の釣」
...精神気質のごとし...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...却(かえっ)て様式破綻(はたん)から溢(あふ)れ出る技術と精神気魄(きはく)との作ったものである...
高村光太郎 「美の日本的源泉」
...巡礼者の心をして厳粛清冷なる神気を感ぜしむる先に...
中里介山 「大菩薩峠」
...精神気力の低落に伴う様になった...
夏目漱石 「それから」
...文芸家の精神気魄(きはく)は無形の伝染により...
夏目漱石 「文芸の哲学的基礎」
...神気(しんき)を爽(さわ)やかにして...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...このうち、毒酒の方を呑めば、肺腑(はいふ)を破って立ちどころに死にますが、薬酒の方を呑めば、不老長寿とまでは行かずとも、神気爽やかに、百病立ちどころに癒えると申します」「――」「大井様と私は、どうせ並び立たない二人でございます...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...又部分訳は古典の精神気魄を伝うる上に於いて不十分である...
矢内原忠雄 「読書と著書」
...いわゆる神気(かみけ)の副(そ)うた女人は...
柳田国男 「木綿以前の事」
...純粋のエキスですから神気の冴える事は非常なものです...
夢野久作 「狂人は笑う」
...神気逆上して吾が心も...
夢野久作 「白くれない」
...即ち至誠神明に通ずる底(てい)の神気を以て朗々と吟誦するのです...
夢野久作 「謡曲黒白談」
...神気ようやくあたりにたちこめ...
吉川英治 「三国志」
...いつか神気朦朧(しんきもうろう)として空も見えなくなってしまった...
吉川英治 「神州天馬侠」
...薫々(くんくん)たる神気がうごいて...
吉川英治 「新・水滸伝」
...口中には神気薫(かん)ばしい薬の香がしきりにする...
吉川英治 「新・水滸伝」
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