...半分は剽軽(ひょうきん)から...
有島武郎 「星座」
...粘膜(ねんまく)という剽軽者(ひょうきんもの)さ」そういわれた瞬間...
海野十三 「ゴールデン・バット事件」
...さく子はしかし剽軽(へうきん)な女ではあつたけれど...
徳田秋声 「風呂桶」
...港内を剽掠(ひょうりゃく)し...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...孔子はこの剽悍(ひょうかん)な弟子の無類の美点を誰(だれ)よりも高く買っている...
中島敦 「弟子」
...一(はじめ)もよっぽど剽軽者(ひょうきんもの)だね...
夏目漱石 「虞美人草」
...彼は剽軽(ひょうきん)でかつ苛辣(からつ)であった...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...辻斬や剽盗(おいはぎ)に朋友も知己(しりあい)もない...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...剽悍な顔つきをした三人の青年がブダ語らしい言葉で激論を闘わしている...
久生十蘭 「墓地展望亭」
...でもまア何てまア玄坊は剽軽な子でせう...
牧野信一 「蔭ひなた」
...あの剽軽者はこの辺りには沢山をりまして...
牧野信一 「〔婦人手紙範例文〕」
...もとより古人の粉本(ふんぽん)を摸(も)し意匠を剽竊(ひょうせつ)することをなさざりき...
正岡子規 「俳人蕪村」
...運座の席に出て先輩の句に注意しまたどのやうな句が多数の選に入るかを注意しその句を書きつけ帰り直(ただち)にその句の特色を模倣してむしろ剽窃(ひょうせつ)して東京の新聞雑誌に投じまたは地方の新聞雑誌に投じただその後(おく)れん事を恐る...
正岡子規 「墨汁一滴」
...サア出かけようじゃあがあせんか」と赤い手拭(てぬぐい)を四角に畳んで禿頭に載せたじじいが剽軽(ひょうきん)な声を出したので皆一度に吹き出した...
水上滝太郎 「山の手の子」
...ここな文壇の剽窃犯人(どろぼう)ここに一つ附記せねばならぬ事がある...
宮武外骨 「一円本流行の害毒と其裏面談」
...敵を見る事草木の如き剽悍(ひょうかん)無残の鼻を真っ先に立てて...
夢野久作 「鼻の表現」
...剽窃漢でございますな」「けれど...
吉川英治 「新書太閤記」
...南海に剽盗(ひょうとう)が蜂起し...
吉川英治 「平の将門」
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