...「これはゲエテの『ミニヨンの歌』の剽窃(へうせつ)ですよ...
芥川龍之介 「河童」
...またこの時は心中決して剽軽な気持になってもいなかった...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...ふと彼の眼が例の脊の高い剽軽者があの駄洒落(だじゃれ)を書き立てているに止ったので...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...彼は自分の汚れた方の片手をその剽軽者の衣服で拭いた...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...大文豪などはほとんど大剽窃家である...
寺田寅彦 「空想日録」
...剽軽な口をきいて...
徳田秋聲 「老苦」
...宿の留守番の嘉七という若い剽軽者(ひょうきんもの)が...
中里介山 「大菩薩峠」
...剽窃(ひょうせつ)の技巧が盛んになる...
中里介山 「大菩薩峠」
...この剽輕(へうきん)な男...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...少し剽輕(へうきん)さうなのもあはれです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...お目出度う――」香椎六郎はこう言って剽軽(ひょうきん)なお辞儀をしました...
野村胡堂 「天才兄妹」
...切符はどこで切るのですか」と剽軽な調子で訊ねる...
原民喜 「廃墟から」
...剽窃の限りを尽してからに...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...固より古人の粉本(ふんぽん)を摸し意匠を剽窃(ひょうせつ)することを為さざりき...
正岡子規 「俳人蕪村」
...ここな文壇の剽窃犯人(どろぼう)ここに一つ附記せねばならぬ事がある...
宮武外骨 「一円本流行の害毒と其裏面談」
...其れに下宿人の娘の一人も剽軽者(へうきんもの)で細君に調子を合せて歌ひ...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...剽軽(ひょうきん)に話しかけて...
吉川英治 「江戸三国志」
...南海の剽賊藤原純友を討伐に向っていた官軍が...
吉川英治 「平の将門」
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