...小町の歌が万葉集のを剽窃(ひょうせつ)したものだと称して...
上村松園 「「草紙洗」を描いて」
...わざと剽軽な面を作って肯いた...
海野十三 「深夜の市長」
...」と剽軽(ひょうきん)に返事して...
太宰治 「老ハイデルベルヒ」
...測候所で案内してくれた助手のB君は剽軽(ひょうきん)で元気のいい男であった...
寺田寅彦 「異郷」
...「あんな剽軽なやうなことばつかり言つて...
徳田秋聲 「老苦」
...どうしたわけかな?」と僧は剽軽(ひょうきん)な驚き方をして問い返した...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...君たちはドイツの過去の大家らの音楽を剽窃(ひょうせつ)しなければならないではないか...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...剽窃(ひょうせつ)が盗賊の親類であることも知らない...
中里介山 「大菩薩峠」
...北方から剽悍な遊牧民ウグリ族の一隊が...
中島敦 「狐憑」
...明日(あした)天秤棒(てんびんぼう)檐(かつ)いで出(で)る支障(さはり)にならあ」剽輕(へうきん)な相手(あひて)は思(おも)ひ出(だ)したやうにいつた...
長塚節 「土」
...胡坐(あぐら)を掻(か)いている剽軽(ひょうきん)な彼の顔を...
夏目漱石 「明暗」
...剽輕者(へうきんもの)の高木が眞先に口を切つた...
南部修太郎 「猫又先生」
...流しの剽盜(おひはぎ)や...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...剽悍な顔つきをした三人の青年がブダ語らしい言葉で激論を闘わしている...
久生十蘭 「墓地展望亭」
...そうだ」剽軽者のヘンリイ・マンガア老人が直ぐに応じた...
牧逸馬 「双面獣」
...外国の文学を剽窃(ひょうせつ)せよといふにあらず...
正岡子規 「人々に答ふ」
...一群(ひとむれ)の剽盗(おひはぎ)が馬車を取り巻いた...
アンリ・ド・レニエエ Henri de Regnier 森林太郎訳 「復讐」
...剽軽(へうきん)なまた正直なあの老爺(おやぢ)...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
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