...祝儀(しゅうぎ)を多くやったり写真を撮ってやったりしてつき纏(まと)うていた女が応じたので...
田中貢太郎 「文妖伝」
...実は親友ラム氏に心からの祝辞を呈したいのである...
戸坂潤 「友情に関係あるエッセイ」
...「天國に眠る友ステパン・ミハイロヴィチの健康を祝す!」彼はグラスをあげてぐっと飮みほした...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...はじめて自由になった自分の時を祝うために...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...」そして祝杯...
豊島与志雄 「小さき花にも」
...徒らに盃をあげて歡聲を發するような普通の祝言ではありませぬ...
長岡半太郎 「湯川博士の受賞を祝す」
...これ見よがしのお祝いが...
中里介山 「大菩薩峠」
...前祝に一献参ろうか...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...ここで生れた赤ん坊なのかしらと、わたしは、世間の赤ん坊のように、何の祝福も、何の歓待も享(う)けていない、淋しい赤ん坊のために、この若いお母さんは背中の赤ん坊にどんな償(つぐな)いでもしなければならないだろうと、わたしは、異常な生涯を持つ、この小さい赤ん坊の為に、ふっと、その女のひとに怒ってみるような気持ちも心に走って来ました...
林芙美子 「新生の門」
...多分に祝儀をはずんだので...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...特等はすこぶるセンセーショナルなもので、門から会堂の入口まで日除(オーニング)をかけ、赤い長絨氈(じゅうたん)を敷き、花撒きの少女のほかに、白いガウンを着た少年の唱歌隊、枝付大燭台の百五十本の蝋燭に火がともり、オルガンの奏楽もぐっとふえて、前奏二、間奏二、祝楽二となり、前後二回、祝鐘を鳴らすと書いてある……爪のあとは、ここにもついていた...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...譬(たと)えば封建の世に大名の家来は表向きみな忠臣のつもりにて、その形を見れば君臣上下の名分を正し、辞儀をするにも敷居(しきい)一筋の内外(うちそと)を争い、亡君の逮夜(たいや)には精進(しょうじん)を守り、若殿の誕生には上下(かみしも)を着し、年頭の祝儀、菩提所(ぼだいしょ)の参詣(さんけい)、一人も欠席あることなし...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...その感じで全き祝福を得た時...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...寧(むし)ろ祝うべきなんだ」天青はそこでちょっと眼をすぼめたが...
山本周五郎 「陽気な客」
...心はたのしく春のことぶれを祝ふ...
横瀬夜雨 「春」
...祝着」彼もしきりにいっていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...徐寧の入党祝いを兼て恒例の山泊祭(やままつ)りが盛んにおこなわれた...
吉川英治 「新・水滸伝」
...祝着(しゅうちゃく)に存じまする』『や...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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