...祖父(じじ)の肩(かた)に取(と)り縋(すが)って了(しま)いました...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...老年の祖父までに至る家族の者だけが...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...かの近世哲学の祖先たるデカルト...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...彼等はその吉凶禍福をもって一に懸って祖先の神意になるものとなしました(今なおそうである)...
伊波普猷 「ユタの歴史的研究」
...ぼくは一度、震災の前に、この垂死の老祖父を笑わせる積りで、手捕りにしたヤンマ蜻蛉(とんぼ)を、彼のいかつい土色の鼻の頭にとまらせた処、全身不随の老農夫は冷たい瞳に怒りだけを示し、縺れる舌で「ほたえな」(ふざけるなとの方言)とぼくを叱りつけ、蜻蛉は彼の鼻先にしたたか噛みついて逃げ去るし、少年のぼくは恐れと狂的に笑いたい欲望に引き裂かれる苦痛を感じた思い出があったので、その老祖父が、「さようなら」してくれたのに、むしろホッとした...
田中英光 「さようなら」
...*祖國のための戰は...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...彼は祖父とも友人らとも融和していなかった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...これも日本に生れた平民宗教の一つ……金光教の開祖は...
中里介山 「大菩薩峠」
...これを天然記念物として今日まで残してくれたわれわれの祖先の恩愛を...
中谷宇吉郎 「琵琶湖の水」
...もっとも曾祖父は有名な高力与三右衛門清長(よざえもんきよなが)といって...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...祖父は、むごい扱いをされた、娘の顔を見る気もないのらしい...
久生十蘭 「あなたも私も」
...」「來月の祖母さんの十三回忌までには...
正宗白鳥 「入江のほとり」
...もっと野蛮な彼らの同胞と同じ祖先から発し...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...祖母ちゃんはミツ子の足をだらりとたらしておんぶったままその前に坐って...
「小祝の一家」
...祖母の大宮がお亡(かく)れになって...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...ここには榎町(えのきまち)の政淳寺(せいじゅんじ)に山本家の先祖の墓がある...
森鴎外 「護持院原の敵討」
...ここにお前たち自らの先祖の肉の髄が...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...祖先からの旧い館(やかた)の門へ...
吉川英治 「源頼朝」
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