...その始末をば媼深く祕めかくす樣なれど...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...今まで二人は一種の祕密な情を以つて押し問答してゐたのだ...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...彼女(かのひと)にのみ内證(ないしよう)の祕めたる事ぞ無かりける...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...大事(だいじ)の/\祕藏兒(ほんそご)をば...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...これは官職の性質としては天子の祕書役...
内藤湖南 「概括的唐宋時代觀」
...即ち其の手掛りは弘法大師の文鏡祕府論に依る外何の手掛りもありませぬ...
内藤湖南 「弘法大師の文藝」
...祕府論は僅に六册の本でありますが...
内藤湖南 「弘法大師の文藝」
...それは魏の祕書郎鄭默に始まつてゐるらしい...
内藤湖南 「支那目録學」
...その神祕な幽遠の靜けさは恐らくあらゆる人の心の妄執も邪念も打ち滅ぼして行くに違ひない...
「修道院の秋」
...人間が本能的に惹きつけられる處(ところ)の祕密の曝露(ばくろ)...
南部修太郎 「探偵小説の魅力」
...その日のうちに迎への駕籠が來ることになつて居ります」「行つて丸藥の祕密を奪られた上...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「拙者生害の上は、祕傳書と御墨附、確にこれなる妹早瀬に御渡し下さるだらうな」「よからう、お前さんも武士だ、本當に腹を切つたら、此場で相違なく渡してやらう」「然らば、縁先を拜借いたす」桑原伊織は惡びれたる色もありません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...その法は一宗の祕事で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...凡てそれらの謎の祕密と幸福の實體とは...
萩原朔太郎 「散文詩・詩的散文」
...神祕主義者の如くかりそめの氣分や感激に絶對的信頼を置く能はず...
波多野精一 「時と永遠」
...祕(ひ)めた力を...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...貪ることを祕密にしようと努力した...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...彼の友達は彼の祕密を見破つてしまふのに違ひなかつた...
堀辰雄 「芥川龍之介論」
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